2020年12月19日土曜日

今日の想い 1087

 独生女としての御母様の考えは、一世として御父様に付き従ってきた者達には革命的であるし破壊的だ。大きく一つは独生女という概念であり、そして今一つは御父様の位相についての捉え方だ。御父母様の弟子の一人が神学的立場で提示するなら、そういう見地に立つのもありかと思えるとしても、一体圏にあられる御母様が提示されるから革命的破壊的になる。その意味では今の御母様こそ食口にとって剣を投げ込まれる御方であり、かつて剣を投げ込まれたイエス様を彷彿させる。良くも悪くも剣は荒れ狂うほどに生気を帯び、概念も位相も、食口が捉えていた御父母様へのイメージも現実もズタズタに切り裂かれる。確かに勝利された御父母様として奉るとしても、では地上の何が解決したのかとなると、個人も家庭も国も世界も、問題山積なのは以前にも増している。その地上の現実を見れば勝利された御父母様として賛美し勝利圏を相続しようにも現実を無視した自己満足の観はぬぐえない。実体御言であられる御父様が私達の全てであったのが、忽然と地上を去られ残ったものが何であったか。神様も霊界も地上世界も御父様によって理解していた。御父様がおられなければ全てが霞の中、というのが私達の現実だ。残されたのは御母様と遺言としての八大教材教本のみ言葉のみだ。失ったものは元には返らない。私達の新しい現実を受け入れない限り何も始まらない。失ったものを求め続けると、その執着で新しいものを受け入れる意志は芽を出さない。御母様は御父様ありきの御母様を否定されて、別人かというほどの新しい出発をはじめられた。コロナ感染による生活環境の亀裂、爆弾を抱えている膨張経済、ありとあらゆる叫びが起こり社会や国家の既存形態の液状化、先天の全てが否定されるこの状況の中で、地上世界を秩序立てる新しい光は私達の内側から放てないのだろうか。絶対性、そして絶対信仰絶対愛絶対服従はどうその力を発揮するのだろうか。