2023年11月9日木曜日

今日の想い 1276

 教権の腐敗によって教会は堕落してしまった、と言いたい気持ちはわからないではない。しかしそう結論を出してしまうのはいささか早合点過ぎるし、組織として社会的に活動する以上アッシジのフランシスコのように清貧だけを重んじて活動するわけにはいかない。おそらく頭の中で、教権幹部達が悪代官のように笑みを浮かべて札束を懐に入れる映像が回っているのだろうが、実際は現実問題として、或いは摂理的意味や願いがあってそうなったのかも知れないという思慮に欠け、感情論でしかない。そういう者に限って自分は何の負債もないという傲慢な自覚を持っているらしいが、人それぞれ生まれた環境が異なる宿命的意味の差別は歴然として存在するし、社会が自由主義である以上当然貧富の差は存在している。一方で日に何万も餓死し、明日食べるものも事欠く者達もいるという底辺の食糧問題に対して、アボジは海洋摂理、水産摂理を立てられた訳だが、そんな摂理は忘れたか知らなかったかのように見たいところだけを見て殊更に幹部の富を羨み指弾するのは、共産主義者の連中と何ら変わりない。施しだけで世界が救われるなら遠の昔に平和は訪れている。そんなことより統一食口としての私の心配は、今の教会に、そして兄弟姉妹に本当に摂理観が立っているのかどうかという大きな問題であり、それぞれが裁いたり裁かれたりするのは霊界秩序に任せばいい。それなりの責任を預かる以上それなりの行動予算は必要なのであって、自分の測りだけで横から指さし横領だ搾取だというのは秩序も乱すだろうし、信仰姿勢からしてもおかしい。ビジネスに携わればわかることだが、資本の大きさや扱う額が大きければ大きいほど、それに合わせて給料も生活水準も高くしなければビジネスの維持はできない。商談の場にのみスーツで決めて行けばそれで事足りると思うかも知れないが、生活が異なれば話も合わないし、だいたい気も水も合わず商談どころではない。アボジがACLCのメンバー達にローレックスをプレゼントされたことがある。立派な家をプレゼントされた先輩家庭もある。使命と位置に対してそうされたのであり、それなりの内外の段階を超えれば、それなりの万物は必要とされて集まってくる。

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