2019年10月17日木曜日

御父様は何を願われましたか?

「御父様は何を願われましたか?」。レストラン会議でマネージャー達はラスベガスに集まっていて、それを耳にされた御母様が皆に来るように声をかけてくださった。お話しされた後アメリカの大陸会長を含めて4人、代表者を集められて御母様はミーティングをもたれた。その時に尋ねられたのが「御父様は何を皆さんに願われましたか?」という質問だった。おそらく責任者は、御父様から願われた内容をしっかりとやるようにという含みを持たせた質問だったと捉えたはずだ。しかし私が思うに、御母様はただ御父様が支持されたことを確認したかっただけであり、本当は御母様の願いを汲んた返事を期待していたのではないか、ということだ。しかし責任者は御父様の指示を羅列しその目標通り頑張りますと口にしたので、それ以上の言葉はなかった。その当時、いくらにも手を広げられた御父様の事業の多くを御母様は処分されていた。そして、例えば国家復帰などの主要摂理に集中された。御父様が私達に願われた海洋摂理も実に膨大で、オーシャンチャーチから漁労から流通、小売り、レストラン、ボート制作、更に養殖など、海洋資源に関わる全てに手を広げ願われていた。それをそのまま引き継ぐのではなく、御母様の中心摂理に合わせて、例えば資金が出せる事業に集中させる等のように御母様の願い中心の発言を願われたに違いない。その辺りの意識のズレが後々まで尾を引くのであり、責任者もマネージャー達も御母様、御母様とはいうけれど、御父様の指示と願いをそのまま御母様の願いとしてしまっている。信じているのではなく御父母様一体を言い訳にしてそうしている。はっきり言ってそれは御母様の願いに応えるのとは違う。おそらく御母様は御父様の亡霊を私達に見たはずだ。亡霊は生きた生身の御父様ではない。御父様というイメージを持った我々の凝り固まった観念だ。一世達の多くに接して、御母様は御父様のイメージを装った亡霊に支配されている一世達はもはや使えないと思われたはずだ。よって二世中心の摂理へと舵を切られるわけだが、調子よく合わせはしても踏ん張りの足りない二世達にも限界を感じておられる。献身して身一つで決意して集まった最強集団の統一の群れは、今や二世教育をも失敗した只の爺婆の群れ、社会適用の苦手な甘えん坊の群れになってはいないか。北朝鮮のような団体演技だけ練習して、御母様は本当に喜ばれているのだろうか。人間はそう簡単には変わらない。先天時代の信仰の在り様から思考、意識、歩み、そして人格や実績まで、しっかりと総括して後天時代を出発しなければ、観念という亡霊にさいなまされ、いつまでも地に足を付けられない夢遊病者と同じだ。

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