2022年4月11日月曜日

今日の想い 1146

 情報は人が集めている。よって入ってくる情報には感情が入っていて、感情も一緒に受け取るので、受け取る者の何に帰依しているのかどの程度自立しているかによるが、自ずと情報の感情に流されてしまう。浮世に流されているのが大半の日本人は特にその傾向が強い。日々途絶えなく流される、感情が込められたテレビの映像と受け取る音声にどれだけ影響を受けているか。戦争アレルギーの日本はその言葉自体に顔を背けるので、戦争という行動の背後と経緯を精査しようとはせず、結局善悪判断を初めすべてが受け売りでしかない。国の国境は何のための線引きかというと、国の保有している資産資材を自国に囲うためであり、国家としての生命を維持するために引いている。国の血液は勿論経済だ。よって戦争も、国土や国民への侵害に直接関わらないものは先ず経済的要因と考えていい。今回のウクライナ問題も西側主体の経済に国力を奪われてきたスラブ系国家の中心的役割を担うロシアの西側への宣戦布告だ。米兵は使わないが他のあらゆる武器や情報を使う米露戦争がウクライナで起こっている。しかし経緯を見る限りロシアの方に分があるように思う。先ずSWIFT排除は本当にマズかったし、中国インドがロシア資源輸入を止めないのであれば返って西側国家が自国の首を絞めている。大体ロシアが本気でウクライナを攻めて手に入れたいならキーフを集中的に攻撃すればいいだけの話だ。ロシアの戦力からすれば難しくはないはずなのに、西側の情報のみから紐解けば不思議極まりない戦争に思えてしまうが、だからプーチンのメンタル病まで飛び出したのだろうけれども、ロシアのドル支配への反撃と見れば全ての辻褄が合ってくる。アメリカはゲームプレイヤーだからバイデンがどうヘマしようが首長を選んだ米市民の責任なのでいいのだが、日本はただただ追随するくっつき虫であることを選んだ国として、国民は破壊的自我を見ることになる、かも知れない。ロシアはデフォルトどころかEU諸国は輸入を止めようとはしないし、資源に紐付けされたルーブルは一気に値を戻している。資源の値を更に上げるインフレ経済下で最も危ないのは日本だ。日本は長年続く金融緩和策で600兆に近づく国債を切っている。金利を上げようにも上げられない。金利を上げられないということは、国のインフレ対策がお手上げ状態だという事だ。ロシアのデフォルトではなく、日本こそデフォルト危機に最も近付いている。

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