2023年12月8日金曜日

今日の想い 1278

 始める表向きの理由はそれぞれあれど、すべての争いの背後には必ず経済的利権が関わってくる。しかしウクライナ戦争もハマスイスラエル戦争も、理念や文化の違いから起こったというよりは明らかに表向きの通貨利権であり、80年近く続いたドル基軸、すなわちドル一局通貨による経済支配を守る側の闘いであるし、ドルに抗う通貨による攻めの闘いでもある。ウクライナ戦争を仕掛けたのがDSであるように、その敗戦色が明らかになってきたからハマスイスラエル戦争に鞍替えした。しかし彼等にとって戦況はどうも芳しくないらしく、そうなると今度は東アジアに戦いの場を移すことになるのだろうか。しかし問題は基軸通貨として機能させるにはあまりにも通貨価値を薄めすぎた。通貨自体が弱いので戦争で力で抑え込んでも所詮無理だろう。リーマンショックの時点で、長らく続いたモノ売買主導ではなく債権売買主導の金融経済に傾いた大きな歪を正さなければならなかったにも拘わらず、やったことは4回のQEによる更なる莫大な債権を発出することで延命を施したのであり、結果金融バブルを何倍にも巨大化させてしまった。風船を大きくすればするほど破裂しやすいのであり、その破裂はより巨大なものとなる。既にバブルは最大化されているのに、此度のコロナショックによる更なる巨大化はバブル崩壊による強烈な冷え込みを覚悟する必要がある。物価のインフレはその前兆に過ぎない。この未曾有の破壊力に耐えようとすれば、ここまで成長させてきた経済の実質的死を受け入れて超える必要があり、超えて蘇らせなければならない。次なる経済は一局体制から多極体制になるはずだが、そうなると一体何が変わるだろうか。想像を超えていてそれこそ神のみぞ知る、だ。

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