2025年4月21日月曜日

今日の想い 1376

 西側社会が世界経済の基幹社会だったから基軸通貨ドルが社会の血液だった。人間の体をみてもわかるようにメタボ体質だと様々な病が潜伏しており血圧も高めになる。肥大した内臓に血液を送ろうとすれば圧力を上げなければ必要量に届かないからだ。今の西側社会は必要以上に大きな政府であってここまで肥大化してきた。DOGEの大ナタでスリム化はしているがそう簡単に数十年の肥大を元に戻すことはできない。金融は成長が必要な場所にドルを届けることができてその役割はそれなりに果たしてはきたが、金融が実体経済を大幅に超えてきた頃から功よりは経済の負として働くようになってしまった。通貨も実体経済の大きさに合わせて増やすのは良しとしても、通貨価値を薄めるような増やし方では通貨の信用は失われるばかりだ。金利という経済の血圧を抑えるどころか上げざるを得ない実情では既に通貨価値は失われている可能性が高い。アメリカは負債が37兆ドルを超え、今年度償還する国債が8兆ドルプラス国債利息分1兆ドル含めた不足予算の2兆ドルで10兆ドルの新規国債を発行する必要がある。トランプ関税は国内製造を願っての事というのは建前で、関税を取引材料にしながら取り敢えずの国債引き受け、或いは償還延期を目論んでいるはずだ。勿論そうなったとしても緊急措置であって、弱くなり続ける国力とドル通貨の為には根本的改革が必要だろう。さて、いよいよ新しいトランプドルへと着手する時期が近付いているような、そんな臭いがしてくる。

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