2019年9月19日木曜日

一秒間で世の中が変わる

金の価格は一時上がり調子だったが、ここにきてまたいくらか下げている。FRBが金利を上げ控えたことが大きな要因だろう。それでもこの一年はオンスで300ドルも上げている。上がった下がったというのは基準にするものがあってこそで、誰もが認識している基準が基軸通貨であるドルだ。株にしろ不動産にしろ各国通貨にしろ、また金が代表するコモディティにしろドルで表される時点でドルを基準にしていることがわかる。リーマンショック当時の株価に比べれば今の株価は3倍に値上がりしているが、どうみても会社の規模や売り上げが3倍になったという話ではない。株価の上昇はQEと呼ばれる3回の量的緩和、すなわち金融政策としての4兆ドルにも及ぶバラマキと直結していて、GDPが20兆ドルそこそこの経済に2割の水増しをした格好だ。そしてその4兆ドルが株に流れ10倍20倍のレバレッジを掛けられて取引される。今の株価は会社の実態経営とは別の思惑で動いている。ようするにバブルだ。実はドルはその価値を失い続けており、既に価値の基準にはなり得ない。ようするに金が上がったのではなく、金が既にドルに代わる価値の基準であって、ドルは実のところ金を基準にすると下がり続けている。どこまでも紙切れに近づいている。そして不安要素がドルへの信用を一滴でも超えれば、なし崩し的に通貨不安は爆発し通貨の紙切れ化が現実となる。先天から後天への地上的な変化は先ず経済に表れる。それを見越して金を初めとするコモディティに変えておくのも一つの手だが、かといって金を買い漁っても世界経済が収縮し社会基盤が崩れる混乱から逃れることはできないだろう。ドルに代わって信用のある何らかの世界通貨が現れない限り社会インフラも生活インフラも極めて不安定で限定的になるからだ。新しいいくつかの世界通貨候補は先ず金兌換通貨としてやり取りされ、その中から基軸通貨は出てくるだろうが、もちろん国の覇権が大きく関わってくるのでそう簡単には出てこないはずだ。御父様が「平和の主人血統の主人」で冒頭に話された内容、一秒間で世の中が変わることがわかっていない。それは食口達に特に言及されていることで、先天時代と同じ意識、同じ信仰観、同じ内的事情から抜け出せないでいる。既に時代は変わり霊界の様相も変わっている。食口は先天を引きずっているけれども、若者達の中には霊的感性を鋭くし時代を先取りしている者達がいて、天の運勢は彼等と共にある。イエス様に背を向けるユダヤ人がいて、御父様に背を向けるクリスチャン達がいて、そして先天時代に埋もれたまま後天時代の光に背を向ける食口達がいる。

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