2021年11月5日金曜日

今日の想い 1119

 感触への衝動があり色や形への憧れは確かにある。この目でなどりこの手で追いたい。しかしこの純粋らしい欲求に絡みつくありとあらゆる邪気が蠢いていて、もし願いを適えたならこれらの邪気が私を蝕む。感触を通して押し寄せ、私の霊の感性を取り込んでいく。適えた時点で消え去る幻がある。高揚の幻、そしてエロスの幻。ひとつは飛翔し、ひとつは地を這う。感性が奪われてしまえばそれらは幻となって消え去る。薬や交わりに直接かかわらなくとも、その幻は常に私に付いて回る。幻が消え去ると憧れは色あせ、味気ない現実に佇む。砂を噛むような現実空間の中に人々は嘘笑いの日々を送る。自己の境界を超えることができない者はそのような地上地獄に生活している。しかし同じ現実空間の中に棲みながらも、五感を超えた感性を獲得した者がいる。幻を追わずに真実を感じる感性で天国を築き、同じ現実空間でありながら地上天国に生活する。五感を超えた感性は霊の感性、真の愛の感性。それは結果の世界ではなく原因世界に身を置くことで得られる感性。私自身が原因になること。私自身が原因存在として愛の基、愛の恒星となること。天から試練を受けるのは自身が愛から発し愛を相続したものかどうか、その疑いをかけられた立場だけれども、その蕩減的位置を超えて創造的位置で自由に自らの愛の光を発する位置で、天に期待を持たれて待ってもらえる時代に立っている。束縛なく自由に愛を与えられる時代でありながら、与えることに躊躇する者は、先天時代に足踏みしたまま地上地獄に継続して棲み、嘘笑いしながら生活している。

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