2022年2月14日月曜日

今日の想い 1136

 金融バブルが萎むか弾けるのは膨らまし続ける風船がどうなるかを考えれば当然のことだが、では膨らんでいく金融に多大な影響を受け翻弄もされてきた経済がどうなるかの見通しはと言うと、これを語る者は意外と少ない。天宙創造過程に於いて空間の膨張と収縮を何度も繰り返して現在の宇宙がある。それは夜の宇宙と昼の宇宙とも言えるが宇宙全体の生命の呼吸だ。そしてこの社会の呼吸が経済だ。出金があれば入金が必要であるように好景気があれば不景気もある。社会の呼吸として好景気が大きければそれだけ不景気も底の深いものになる。社会の一般経済から見れば金融はお化けのように大きく膨らんでいるが、当然金融収縮に向かうときはその萎みようは数倍のG(重力)を受けることになる。今はドルが基軸通貨という社会認識だが、ドル換算した主要通貨の交換性があるから国家を超えた世界の物流は成り立ち、その恩恵を受けている。信用経済は通貨創造を許されている銀行によって成り立っているが、その資本一割内の枠を度外視して貸し出すことで金融は成立している。一千万の証拠金を出したとして一億も二億も貸し出すレバレッジなるものを差し出したのが、一般人には理解を超える金融工学の世界だ。問題は金融をここまで大きく膨らませて、果たして公の為に利しているかどうかだ。経済血液としての通貨が世界の隅々まで行き渡るという役目を金融が負っていて、その為の金融膨張だったが、平準化に向かうツールが富の偏りに使われ堕落したのは明らかに摂理に反する。よって摂理観からすればこのバブルは弾けて当たり前で、再度富の平準化の為の金融組み立てが為されるはずだ。しかし基軸通貨としての役目を果たすドルはあまりにも垢が付きすぎてしまった。ドルと通じる様々な国家通貨も同じように垢まみれだ。新たな経済は既存通貨に代わる何某かの原通貨を求めるだろうし、そのように経済摂理は新たな展開を見せる。

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