2024年7月26日金曜日

今日の想い 1309

暑い夏が日本を襲っている。夏の猛暑で骨の髄まで熱に晒される。この環境下では普通頭は働かない。それなりに論理を働かせる知能人、知識人であっても生き延びるのに精一杯で、暑い暑いの繰り返しで頭は回らない。ここ数年の夏は猛暑続きで冷夏という言葉を長らく耳にしたことがないが、このまま地球は強い熱を浴び続けるのだろうか。人類が科学技術の発展を遂げたように、魂の知の部分だけを特化させて使ってきたから、感情や意志の部分を等閑にしてきた近代がある。これからも夏の暑さが和らがないとなると、知的活動以上に霊的感覚を研ぎ澄まし、感情と意志を差し出すよう仕向けられることになる。地球の温度が上がり、人間の平温が上がると環境はどうなるのだろうか、人間の体質と社会はどうなるのだろうか。アボジは人間の体温が上がることを示唆されていたが、そうなると確かに体内の病原菌は死滅して健康にはなるかも知れない。しかし本当の願いはというと、熱の中で霊的感性の触指をこの皮膚を突き破って伸ばしていくことだ。連霊性時代に生きる人類はこの触指が必要不可欠だ。地上霊界の両感性を開花させ、足場をどちらにも置いて生きてこそ人間の本来の目的が見えてくる。地上界という表に生きると同時に霊界という裏を生きる。霊人達にしてみれば霊界という表を生きながら地上界という裏を生きる。堕落によって、霊的感性を封じられて以来の歴史を長く生きてきた人類にとって、これからの時代は何もかも新鮮であるけれども、しかし新しいものに踏み込む恐れが災いとなって足枷になっていく。

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