2025年1月13日月曜日

今日の想い 1352

諸事情があってNYにいる。今季最大の寒気なのだろうか外は冷凍庫状態だ。その上に強風が吹きまくっていて顔面を冷気で直撃されれば感覚は麻痺して外になど出られたものではない。NYの仮の宿は大人から子供から皆が咳込んでいて、必要もない潜伏期間調査を生身で受けているようなものだ。インフルエンザワクチンを打ってはいるが、果たして功をなすかどうか。息子夫婦はブルックリンブリッジを渡ったクイーンズ地区に住んでいて、第二子が生まれるというのでその予定日に合わせて渡米スケジュールを取った。が、案の定二回目のお産は予定日より早くて出産には間に合わなかった。最初の子を見る必要があるということで行ったのだが、間に合わず、後は男手で何ができるでもないから早々に孫の顔でも見て帰ろうと思った。でも着いてみると息子は咳が昂じて肺炎で苦しみ、嫁はお産前の気管支炎に加え腰骨が軋むとか言って子を抱けるどころか歩くのもやっとで、上の子はこれまた咳がひどくママがベイビーにばかり手をかけるものだから振り向かせようと駄々をこね大泣きしている。そんな状況で、もう帰るからとは言えなかった。ここに居たら間違いなく風邪なのか何なのかうつされる。感染したまま帰国もできないがそんな心配は後回しにせざるを得なかった。ひたすら回復を祈り、時が過ぎれば何とかなると言い聞かせながら男手でもできることをやっている。オムツの変えやミルクやり、上の子の遊び相手にゴミ出しや飯の準備といった家事全般。一週間が過ぎて確かに平静を取り戻しつつあるかといえば微妙だが、それでも新しい孫を抱いて歓ぶ余裕もでてきた。孫は理屈なしにかわいい。かわいいからなのか何なのか抱いていると訳のわからない涙が溢れてきて、心を洗い流せるようなこの感覚を覚えただけでも来て良かったと思えた。息子は小さいころ大病を患って、普通の食事もままならなかったのでそれ以来偏食せざるを得なかった。そんな理由もあって決して丈夫な方ではない。でも子供が力の源であって子供の為を思えばがんばれる。敢えて本人から聞かずともそのことだけは感じられて、親としてはそれで大満足だし何があっても問題ないだろうと思えた。

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