安倍元首相の発言した核共有議論の問題が話題に上っているが、だいたいそこに行き付くまでの多くの議論を戦争アレルギーで見ず触れずで実質封印してきた戦後の短くない期間がある。日本はGHQによって玉を抜かれた国家魂のない抜け殻状態で今に至っている。議論しなかったのではなく、議論すらできなかった。国として国体を守る為には国民が守るのは当然だが、日本人が国について話すとき、先ず国があって私があるのか、そうではなく大事な私が先ずあって私を守る国なのかどちらなのかで全く異なっている。後者であれば国について議論できるはずもなく、私を守るためにどうしてくれるのかと私を守るべきだと思っている国家幻想に攻めよっているだけの話だ。しかし悲しいかな日本人の多くは後者であり、唯物的思考教育と相まって自己中心主義であり愛国心や犠牲精神とは程遠い。そんな者達をどれほど集めても国体は立たない。実際は日本はアメリカの第51州であったしアメリカの併合特区だった。だから沖縄返還もアメリカに取っては差ほど重要ではなかったし、日本経済弱体化のプラザ合意も押し付けるのは当然だった。しかし冷戦が終わって暫くすれば、アメリカは自国のことで精一杯で警察国家であることをお荷物だと感じ距離を置き始めた。国際秩序を押し付ける存在がいなくなった今、本当の意味での外圧がかかる中で今こそ国体を立てる大チャンスだろう。この期に及んで平和憲法が平和をもたらすという平和信仰者と核アレルギー病人は、侵攻する敵軍隊の前に身を挺して進み出る覚悟を示して欲しい。
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