人間の創造性は逆説的に言えば破壊する凶器の内包であり、創造と破壊は前進する人間の裏表だ。ロシア帝国主義を精神の軸に立てるプーチンは、その帝国建設の意志としてウクライナの破壊に表れている。彼に取ってドル金融覇権を拝する民主国家、資本主義国家は悪鬼の輩とさえ思っているので、ドル基軸のSWIFTから外されようがどう制裁を喰らおうが望むところだろう。この軍事侵攻によってウクライナが手の内に入るかどうかというより、穀倉地帯であるウクライナがロシア帝国主義に帰依していて欲しいのであり、傀儡アメリカ帝国に愛想を振りまきロシアから離別するのを恐れた行動だと言える。プーチンにとって資源エネルギー国家ロシアと穀倉国家ウクライナが夫婦一体となってこそロシア帝国建設の理想は手に届くところにある。エネルギー資源と食物資源さえあればドル決済できなくても自国の通貨で十分経済を回すことができるからだ。西側諸国にしてみれば、今回の軍事侵攻が成功しようが失敗しようが100ドルを超える原油コストの跳ね上がりによって金融も経済も大打撃を被るだろう。しかもコロナで疲弊し、かつてないほどの通貨の水増し、10兆ドルを超えて直接にばら撒いた後のことだ。プーチンにしてみればこの機を逃すまいと、コロナからの回復を見ないうちにと思ったのだろうが、しかし覇権を握るDSに真っ向から刃を向ける形になってしまい沈着冷静であるはずのプーチンの焦りが躓きとなった格好だ。しかし彼ほどの愛国心、忠誠心を持ち身を挺して使命感に漲っている首長は他にみない。周りからすればサタン的行動に出た異常な精神状態を見るが、大天使である今を司る時代霊からは見方は異なっている。人類が描く平和社会へのソフトランディングは、アメリカが摂理使命を果たさなかった時点でアメリカは見放され、既にその選択肢はない。
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