日本は完全にババを掴まされた訳だけれども、それにしてもトランプのカードさばきアッパレとしかいいようがない。関税を戦略にするなどトランプ政権以外の誰が考え付いただろうか。これはまさしく血を流さない戦争だ。治めどころを失ったウクライナ戦争でさえ、ロシアと取引している国に対して間接関税をかけることで、ロシアの首を絞め戦争終結に向かわせようとしている。負債で身動きが取れなくなっていたアメリカだが、アメリカが大量に輸入し消費し続けることで世界経済を回し続けたことも事実で、負債という負い目に立ち位置を取らず買い手という自負に立つことで関税を戦略とした。それに対して日本がちゃんと自立していれば溜まりに溜まった米国債を浴びせ売ることもできたし、アメリカ市民が関税の煽りで音を上げるまで待つこともできたはずだが、如何せん日本はアメリカに護られ依存しているからババを引かない選択はなく、ババだと承知で掴んでしまったということだ。赤澤さんの説明と商務長官ラトニックがふんぞり返って自慢し声高に説明する内容の間には明白な齟齬がある。それを指摘されながら返答を逃げている姿勢からも、結局はアメリカの言い分でまとまると思っていいだろう。80兆円という名目は投資だが、ただただ80兆の真水を差し出すことになる。どこから捻出するのかと思うかもしれないが当然国民から吸い上げる。
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