2025年10月10日金曜日

今日の想い 1419

 霊は天から、肉は地からであり、人間存在は霊肉の存在であることはそうだが、霊肉一体の結実として魂があり、人間存在はその魂の存在だというのが理解しやすい。人間始祖は神の元にあったが、すなわちより神に近い、魂存在というよりより霊的存在だったが、ルーシェルの誘惑によって霊的存在から肉的存在に堕とされた。よって魂は今日までの長い気の遠くなるような蕩減歴史を通して、ほぼ肉的な魂から天が関与できる霊肉の魂へと復帰されてきた。霊的実態を正しく捉えることもできない立場で霊的堕落と原罪という霊的罪からの肉的罪を理解することなどできるはずもない。食口や子女に対して罪を犯したとか堕落したとかというのは、信仰的戒めを守れず条件を失ったということは言えるとしても、原罪ある立場に堕ちたとは言えない。子女様が信仰的戒めを犯したとて、悪なる結果故に原因である御父母様が勝利されたとは言えない、などと批判するのは、霊的なことがわかっていない稚拙な原理認識と心情に及ばない感情でしかない。じゃあお前はどんな非倫理的行動を子女様が犯したとしても真の子女として擁護するのかと問われれば当然否定する。原罪が清算されていようがいまいが社会的に冒してはいけないものはいけないのであり、それ相応の内外の穴埋めは必要だろうし、原罪のない者は社会的倫理を犯すことはないなどというのは霊的認識に欠けた信仰者の幻想でしかない。信仰による恩恵から未だに遠い二通りの食口がいる。霊界や霊が見えたとか見えると吹聴する、霊を唯物化する食口、原理を地上の感性だけに頼って平面的にしか認識できていない食口、彼等は霊界の住人になったとき相当の戸惑いを覚えるだろう。

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