2024年6月25日火曜日

今日の想い 1302

 ビジネスは資本主義の上でのビジネスであり、個の収益や財産を認めなければビジネスの発展などあり得ない。それは基本だ。私達の体質として公的なものがより優先であり私的なものは後でという観念に固まっていて、そうなると個の財産を認める空気は当然薄いし、どちらかというと共産主義的だ。私達のビジネス(?)と言われる活動はビジネスの形を装ったF活動、すなわちどこまでも物売りの延長線上だ。どれだけ目標を掲げようが、どれだけこの世のビジネスに追い付け追い越せと奮起させようが、リスクに見合う収益もないのに新しい事をやって大変な思いはしたくないのが個々の本音だ。信仰に立てばそう言った否定的思いはカイン的だと言い聞かせ士気を燃やそうとするが、そんなことでは自分を納得させることができずうまくいった試しはない。アベルカインの認識自体は良しとしてもカイン的思いを悪と決めつけるのは問題だ。公的摂理を進めることを真摯にやろうと思えば、私的思いを無視せずそれに沿った戦略は必要だ。カインアベルの一体化はアベルに絶対服従ではなく、お互いの要求を飲んでどちらも納得させてこそ前進できる。ビジネス摂理なら当然個人へのモチベーションとして報酬はコミットされるべきだ。もしカインを否定し個を否定するのが人間に求める御心だとするなら、個性豊かで異なる人間存在とはならなかっただろう。既に後天時代に入っているにも関わらず、蕩減時代に合わせるようなイエスマンのままでは、個性を備えそれぞれが意志してそれぞれの人生を歩む能動的主体的、更に霊的創造的な位相に人間が上がることはない。

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