2015年10月4日日曜日

今日の想い 884

今年2月の改装は全般的には高評だったが、営業を続けていくうちに具合の悪い箇所もあちこち見えてきた。店の壁に取り付けられたガラスの掲示板もその一つで、見えにくくなったと客からの指摘も多かった。ごちゃごちゃしたものを排して高級感を出そうとしたのだが、メニュー表示の掲示板がお飾りになってしまって本来の役目を果たしていない。黒板に比べればガラスの掲示板はスマートだが、目立たず興味を抱かせるものとして客の目に入ってこない。結局取り外して以前に似た黒板を取り寄せ取り付けることにした。前日に兄弟に取り外してもらい、そのあくる日テーブルの上に伏せられたガラスを移動させようとして事は起こった。キッチンの裏に人が斜に構えてやっと入れるスペースがあるので、取り敢えずそこに保管しようと思い私一人で移動させていたが、もう少しで入り切るとガラスをずらしたその瞬間、パーンと大きな音を立て、2×6フィートある一枚ガラスがものの見事に砕け散った。米粒ぐらいの大きさに粒々に砕けてあたり一面散乱した。手で服についたガラス粒をはたくと痛みを覚え、見ると手の平に血が滲んでいた。ガラス粒の他に砂鉄のような細々とした線状のガラス片が付いていて、手の腹のあちこちに突き刺さっていた。どうもこの厄介な線状ガラス片もそのあたりを覆っているようだ。最初は何が起こったのかわからなかった。それほどガラス板は音と共に一瞬で消え去った。あまりの突然の出来事にしばらく唖然としていた。もちろんこの不可思議な出来事の意味を探り始める。外的な原因ではなく背後の原因を探そうとする。あたかも悪魔がそこにいて、ガラス板の入るのを瞬時に拒んだように思えた、その正体だ。とぐろを巻いて店に居座る何かであり、中心である私の中にも居座る何かだ。昨年の初頭から始まった人手不足、従業員が居付かない問題、売り上げの下降、そして最近頻繁に起こる害虫の出現、そんな問題に振り回されて結局この摂理全体に対する意識を殺がれてしまっている。店の営業に汲々としているからだ。摂理の進展を阻害する何かが居座っている。本来なら摂理的なビジネスなので二世達を巻き込んで内外共に投入すべきなのに、現実顔を背かれている。他の店のあるマネージャーは私達の宣伝不足、広報不足だと言う。中心者は私達の意識の狭量さを指摘する。しかし何を言われても、どう責められても、明日の営業のことで手一杯なのが現状だ。ガラス板がものの見事に粉砕されたように、何かの引き金で一瞬で当てにしていたものが崩れ去る。その気分に留まる限りはそれまでだが、それを超えた発展感情をどういったイメージに持っていくのか。八方塞の今こそ霊界が注視し、天の運勢も味方せざるを得ない本領発揮の時と見るべきだ。

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