2022年5月2日月曜日

今日の想い 1148

 人は身に詰まされて初めてそのことと関わり合おうとする。我が子は自分の分身だから良くも悪くも自分自身のことと同じだが、ウクライナ戦争も今回の観光船も、関心は持つけれども自分の圏内のこととして関わり合おうとはしない。結局は他人事だ。家族関係には部分的に他体自覚はあるとしても、それが国家を超えて世界に対してとなると家族への影響を見ない限りはその片鱗さえも伺えない。歴史を見れば混沌や戦争の不安の中でそれまでなかった理想や希望を紡ぎ出し平和を建設してきた。それを思うと、混沌や戦争は一方では鉄槌を振り下ろされる裁きかも知れないが、背後に善神を連れてきているのも事実だ。私達人類が家庭を超え国を超えても他体自覚を持てるようになるためには、何らかの戦争と平和を繰り返すしかないのかも知れない。人類全体が本当の意味で堕落を超え地上天国を建設する為には、幾度混沌を繰り返せばいいのだろう。誰が良心の叫びを聞くことができるのか。誰が聖和されたアボジの想いを受け取れるのか。無言の暗黒の中で自ら恒星的光を発することもなく、いつ途絶えるとも知れない提灯をかざして、自分と家族をぼんやりと照らし出しているに過ぎない。まだまだ不安で両足で立って支えられないところをみると、未だ大海原の只中でもがいているらしい。大波がやがて襲うのをびくびくしながら、、。

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