2022年11月4日金曜日

今日の想い 1203

 Be yourself no matter what they say という箇所が STING が歌う English man in NY の歌詞の中にある。アメリカ、特にニューヨークは人種の坩堝と言われるほどにありとあらゆる人種が混在している街だが、どんな肌の色であろうが顔立ちであろうが、またどんな言葉を使おうが思想を持とうがお構いなしだ。マンハッタンに行けばかつての頃に比べれば衛生的にはなったが、しかしお世辞にも綺麗な街ではない。刑務所に入っていくかのように下った地下鉄の駅も暗いし、とにかく臭い。鼻を衝くほどにドブ臭い。こんな街の何処に若者を引き付ける魅力があるのだろうと思うが、人種もそうだがありとあらゆるものが混在していて宝探しにも似た高揚感をこの街に覚えるらしい。住みやすい街ではないが、この住みにくい街に住むという覚悟が住人としての強さであり誇りなのだろう。その誇りが彼等の背筋を伸ばし、信号も無視して早歩きで闊歩させる。そんなNYに比べると同じような黒い頭に同じような色合いの服で、思想思考も同じようでなければ受け付けないという日本は、自由意志に反する抑圧的力が社会に働いている。車が一台も通らない路地の信号で、誰見ていなくても黙々と待ち続ける日本人を、取り決めを護る文化人と見るか、それとも言いなりで自分で判断できない思考停止人間と見るかはまちまちだが、少なくとも当の本人に自分がどちらなのかを尋ねる意志は持っていてほしい。多くが思考停止で周りに流されるまま日々を蠢いているようで、ゾンビ映画でも見ているような不気味さが日本を覆っている。新興宗教にはまって洗脳されていると、そう指摘する側こそが実は洗脳されていると思うのだが、どうなのだろう。そう告げれば冷たく一笑するか騒ぎまくるかしてゾンビの側面を覗かせるだろうか。

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