2014年12月3日水曜日

今日の想い 818

妻の健康状態を見定めて、なんとか一時帰国の時期を探って決めたにもかかわらず、14時間飛行はさすがにこたえたようで、着いた時はほうほうのていだった。後悔した。溜息が漏れるのを必死で堪えた。その度にその何倍も妻は気落ちするはずだ。一晩ゆっくり休ませて幾分か持ち直した様子だったが、その明くる日、彼女の実家まで辿り着くと途端に病との戦いが始まった。偏頭痛が激しくなり、飛行機から降りると同時に始まっていた頻尿も酷くなった。杞憂が現実となり恐れていた事態に突入していった。熱が一気に上がったようで強い悪寒を訴え、意識まで混濁してきた。明日の朝には病院に行ってみようかと、休む前に実家の嫁さんに勧められたが、とても朝まで待てる状況ではなかった。2時を回ったところだったけれども遠慮して躊躇する気持ちを跳ね除け、救急車を呼んでもらうよう頼んだ。向こうだと言葉はよくわからないけれども勝手はわかる。日本だとこんな時にどうしたらいいのかはわからないけれども言葉はわかる。敢えて言葉がわかることの方が今は大切だと言い聞かせて出来ることをやるしかないと、そんなことを思いながら同行してくれる嫁さんに促されて救急車に乗り込んだ。

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