2026年9月5日土曜日

今日の想い 1490

 今年に入ってまもなく、中学校の同窓会お誘いのハガキが届いたので、参加に〇を付けて返信ハガキを投函しておいた。日にちは8月の末だったので、まさか半年も経って体調が戻っていないことはないだろうと算段したからだ。しかし体調は良くなるどころかますます悪化していった。それに輪をかけて母の体調も悪くなり、介護のために母のところに同居する必要が出てきた。そんな状態で参加などできないだろうと思いながら、しかし欠席のメールは出さずじまいだった。そしてついにその日が来てしまった。重苦しい体調と気分を引きずりながら、会場に決められた田舎の中学校に近い場所へと、1時間半の往路のハンドルを握った。インターを降りて田舎道をくねくね運転している間、本当に数十名の同窓生が来るのだろうか、ひょっとしたら取り止めになって誰も来てないかもしれない、などと狐につままれた様な気になった。それならそのほうがいいかと思いながら会場に着くと、古希の集まりだとは思えないほど溌溂とした会話があちこちで盛り上がっていた。風貌は年相応にも関わらず活気は中学当時と変わらなかった。つらい表情は似つかわしくないと無理にでも皆に合わせ表情だけでも元気を装った。結果私にマイクが回ってきた折に空回りして、笑いを取るつもりが顰蹙を買ってしまったが、どうも私だけが一回り歳を取ってしまったようだ。5年前に一度、40年ぶりの同窓会に参加したが、その時の参加数は少なかったし紹介もなく、私を認識した同窓生は数人に過ぎなかった。しかし今回はマイクを回されたので無残な変わりようの自分を皆に曝け出す格好になってしまった。見渡すと中学当時と全くと言っていいほど変わりない人もいて、やはり歩んできた道のりが私だけ全く違っていた事実を認めざるをえなかった。確かに、苦労の路程というより苦渋の道のりだった。ある期間は自分を殺し、ある期間は欲を抑えきれず罪に苛まされ、ある期間は身に残らない数字だけを追い求めていった。光り輝くみんなのあの笑顔を私は持っていなかった。祝福を受けた私は暗い道のりを歩み、祝福をうけていない彼等の笑顔は本物に近いと、不覚にも思ってしまった。私は早々と宴の会場を後にした。退席に気付く数人に引き攣った笑顔で会釈しながら、、。

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