2014年2月7日金曜日

今日の想い 701

アベルの系統を受け継いだ祭司集団は神霊を受け取る受動的で直観的な女性性であり、それに対抗するカインの系統を受け継いだ石工集団は地上に働きかける能動的で認識的な男性性であった。摂理を進める統一の群れは、アベルである教会とカインであるビジネスの両輪がうまく回転することで、摂理的前進を果たしていくことができる。教会であるアベルは、その教会内に於いてもアベル的位置とカイン的位置があって教会の使命を果たせるように、ビジネスであるカインも、やはりその中に於いてアベル的立場のビジネスとカイン的立場のビジネスがあって、ビジネスとして発展させることができるはずだ。水産摂理を進めてきたのは日本食口を中心とする卸流通ビジネスとレストランビジネスがその二大柱であったけれども、御父様が意識的にそのように摂理されたのか、或いは結果的にそうなったのかはわからないが、そのどちらのビジネスにも関わった立場から見ると、卸流通ビジネスはカイン的ビジネス、レストランビジネスはアベル的ビジネスと言える。それはアベルのレストランの配下にカインの卸流通があって従うべきだと言う意味ではなく、冒頭に述べた祭司集団と石工集団の性格からしてその在り様をアベルカインに分けることができる。卸流通はどちらかと言うとシステムによって動き、システムによって売り上げも利益も確保できる要素が強いのに比べ、レストランはサービス業という形態からシステム以上に運営する人間性や思い入れに大きく左右され、売り上げも利益もそれに拠っている。その意味で卸流通の認識的ビジネスに比べ、レストランは直観的ビジネスだ。だからどれほどレストランビジネスにシステムを導入するとしても直観的なものが主導されなければレストランではなくなってくる。サービスの向上と効率化(システム化)は反比例する部分が多く、特に客が見えて触れる部分では効率を感じさせては駄目だ。効率化を取る部分も、客目線からはショウサービスだと思わせるような効率作業にならないと、客を白けさせてしまう。レストランビジネスに深く携われば携わるほど、直感的なものが訓練され養われる。これからのビジネス、趣味産業と言われるサービスに関わるビジネスは特に、システム主導の認識的発想を対象的に捉え、人間性主導の直感的発想を主体にしてこそビジネスとして発展成長するのではないだろうか。今まで何度も書いたように、ビジネス摂理に与る者はカインの本分を果たすこと、カインの本分を果たして正当なカインとなる新カイン集団になるべきだ。石工集団は鉱物資源の知識を得て文化を形成していったけれども、水産摂理を担う魚集団は水産資源の知識を得ることで文化を形成していく。

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