2012年1月30日月曜日

今日の想い 三百八十一

日本の田舎は大雪だが今年のアメリカは暖冬らしい。すでに大寒は越えてもうすぐ立春だし、どうも寒くなりそうな気配が無い。寒がりやの妻はそれでもまだ寒いらしいが、昨年の冬に比べれば遥かに過しやすいはずだ。ここのところ日中は10度前後が続いているし、あさってには18度を超えるとフォーキャストは言っている。暖かければ人は出かけるし、出かければ店としては客の入りも良くなる。今週はそんな感じで少し多めに準備しておこうと思っている。でも先々のことはわからない。四月の中旬にドカ雪が二、三度降った年もある。妻のことや商売のことを考えると暖冬はありがたいが、冬らしい冬を通過せずに春を迎えた場合、春らしい春になるのかどうかという心配がある。そんな心配は私ぐらいだろうが、四季がはっきりしている土地だから四季折々の草花があるし、年中春のような気候の土地に春の花は咲かないし、年中夏のような気候の土地に夏の花を見ることはない。そうであれば冬は冬らしくあるべきだ。それは人間の内的霊的様相にも影響する。現代の文明は四季のある温帯地方で開いているが、それは四季があればこそ開かれた文明であり、暖冬と冷夏が組み合わされているように、思考する冬が短いと花開き実りをもたらす夏は影を潜める。今にも破綻しかねない世界経済には熟慮の冬の期間が必要で、冬を通過しなかったら解決の発想を創造できずに崩れるに任せるしかない。気候と社会構造や秩序は何の関係もないようで実は深いところでリンクしている。共産主義や唯物思想がどんな風土で成長したかを考えてみればいい。そこで、このアメリカの暖冬がどう影響するかだが、全てが頭打ちの状態を避けることはできないだろう。経済ばかりが心配されているが、統制されて表にはなかなか出ないが国をも滅ぼしかねない深刻な問題を抱えている。その内容に対して今触れることは危険だが機会を見て触れたいと思っている。今までアメリカがここまで来れたのは、キリスト教国家としての運勢が、多くの国家的知恵をその都度貰い受けて来れたからだ。しかし今の今、その運勢圏には足の指ひとつもかかっていない。ブッシュとの会合で受け入れるべきだった秘策をブッシュは否定した。その時点で完全にアメリカはキリスト教国家としての多大な運勢を剥奪された。日の陰りは時間を追って早さを増していく。

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