2012年1月8日日曜日

予防接種

年明けて早々に風邪をひいた。去年も同じ頃に同じ症状の風邪をひいた。先回の風邪の、余りにもしつこい熱と余りにもしつこい咳に参ってしまって、次の冬には絶対予防接種を受けようと決意した。そしてその決意を忘れることなく、11月に入るとすぐドラッグストアーで予防接種を受けた。そして安心しきっていた。それで、年明けてまた風邪をひいた。ひき始めは熱も無く、軽い咳が出る程度だったので予防接種のお陰でこの程度で済むのだろう、ありがたいなと思っていた。しかし咳は次第にひどくなり、熱も出てきた。それでもまだ昨年に比べれば寝込むほどでもないなと思って予防接種に感謝していた。そしてついに寝込んだ。寝込んだ次の日、解熱剤を飲んでドクターオフィスに行った。去年は寝込んで3日ぐらいして、やっと起きられるようになってドクターオフィスに行ったが、今回は寝込んだ次の日、無理にでも医者に処方箋をもらって薬を飲んだ。飲むと直ぐに効き目が出始め、それ以降寝込むことは無かった。だから予防接種のお陰で去年の風邪よりは今回の風邪の方が楽だった。いや、無理やりそうさせたのだろうと言う人もいる。予防接種を受けたのにどうして、、という感情をどうしても持ちたくなかったので、たとえ風邪をひいたとしても去年よりは善処した形で締め括りたかった。そして私はまた学んだ。予防接種に頼りきって、安心しきってしまった私に非があるのであって、決して予防接種が効かなかったのではないということを。私は恐らく笑われる対象だとは思うけれども、意外と内面的に幸せな人というのはそんな発想であったり、そんな行動パターンだったりする。自分に起こること全てに対して、たとえ人目には惨めで悲惨な出来事であっても、明日の私の幸せの為に私に必要なことであると自然に捉えられるなら、その人はきっと本質的に幸せな人だ。そうだ、未来の私に顔を向けることが大切だ。未来の私に顔を向けて今の私を生きる。私の中では予防接種の面子を立てたことになった。いや、一年越しで決意して予防接種を受けた私の面子を立てた格好になった。

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