2013年1月26日土曜日

基元節を越えて

地球の回転に逆らって、世界の文明は西に西に向かうことで発展してきた。しかし歴史の或る時期の一点、東へ流されて人類発展を止められ、文明進化を逆戻りして最初の地点からのやり直しを神様が決意した時があった。ノアの事件だ。今で言うと大西洋辺りに位置していたアトランティス大陸の沈没が、即ちノアの時代の洪水審判だ。アトランティス大陸が沈没して遥か東方の古代インド辺りに箱舟は落ち着く。意識の在り様も肉体の在り様も、肉体に受肉した霊人体の在り様も、現代のそれとはまるっきり違うので、箱舟の物語をそのまま視覚的イメージとして思い起こすことはできない。視覚的イメージとして捉えているものは象徴にすぎない。人類が地球という星の全体的認識を外的に持ったのは長い人類歴史の極々最近のことであって、外的地上的意識だけでは理解できない古代当時の内的霊的意識と内的霊的認識があった。大洪水が起こってアトランティス大陸が沈没した意味は、人間の内的霊的意識が深く沈んで外的地上的意識を起こす大陸へ大移動したということだ。人類が文明を西に西に移動発展させながら地球を一周させたからこそ、地球という星の全体的認識を外的に持つことができた。文明は環太平洋摂理の出発と共に、堕落以前の位置(アトランティス大陸)を遡り、更に戒めを受け取る以前の位置(レムリア大陸(現在の太平洋の位置))で再出発を果たす。それは女性時代の実質的幕開けでもある。御母様という聖霊実体を中心として、神様の相対となるべく期待されていたかつてエバの再出発であり、それは堕落への落とし穴にひた走るエバではなく勝利された御母様とひとつになって霊的実体を持たれる御父様に相対できる地上的エバ(神文明)の出発、そして完成だ。まだ見ぬ環太平洋文明が、完成した地上的エバとして、天宙の中心で燦然と輝いているイメージとして内的霊的に見せられる。それは御父様の地上天国創建の第一ブループリントでもあると思う。地上の様相、大陸と海の様相がどう変わるかは分からない。前にも書いたが、「平和の主人、血統の主人」にはハワイが陸続きになると言うようなイメージを想起させる個所もある。実際どうなるかは御父様のみぞ知るということなのかも知れないが、それが大陸であれ今と変わりない環太平洋地帯であれ、アトランティス時代には内的霊的意識のみの時代を経、更に洪水以降の時代には外的地上的意識のみの時代を経たように、そして人類に新たな内外の意識、霊的意識と地上的意識を合わせもつ時代が環太平洋文明として開かれた。私も含めて基元節の本当の意味がわからない者達が殆どだろうが、霊界と地上界がひとつになるのであり、私達の意識も霊界と地上界に開かれるのであり、見て聞いて触れる感覚世界も認識も変わらざるを得ないのであり、それを驚天動地と表現せずどう言い表せるだろうか。