2014年9月28日日曜日

今日の想い 792

私達が一生懸命み言葉を伝えようとしても、相手にしてみるなら私達はその理想を簡単に成し遂げられるかのような錯覚に陥っているように見えたはずで、人間の正体を理解している彼等にとっては確かに浮いた世間知らずの存在であり、地に足がついていないかのような存在だったはずだ。復帰された食口にも二通りあって、余程信仰的背景があるか、あるいは純粋で単純かの二通りだった。ほとんどは純粋単純で、世間知らずなこの群れにこの世界を復帰するなど当然覚束ないはずだとサタンは踏んでいたから、私達に対する霊的な所有をサタンは口にしなかった。だからこの道に足を踏み入れることができた訳で、しかし歩む道のりの途中で流石に実態を思い知るようになる。それは私自身の実態でもあるしこの世の実態でもある。すなわち現実に引き摺り下ろされて夢から覚める。それからが本当の信仰路程の出発だ。私達がこの地上で生活している以上、そして堕落社会から完全に隔離されては生活できない以上、生活を通して堕落的要素は入り込んでいるのであり、それは身体的なものというより心魂的に堕落的影響を受けている、というかそれなしには生活は成り立たないとも言える。しかし心魂のどの辺りまで影響を許すかによって霊への影響を断ち切ることはできる。私達の霊肉の戦いはこの心魂のステージで繰り広げられている。霊の認識の乏しい者はみ言葉を霊的なものとして捉えることができず、認識できる心魂にのみ影響を及ぼすみ言葉としか捉えられない。そうなると言葉の枷に嵌められて御父様が言った言わないの論理に終始したり、あるいは人倫道徳の基準でしか物事を見ないようになるが、そうなると山羊族である人間的な存在に留まり、羊族である霊的な、更には神霊的な存在にはなれない。食口に於いても、山羊族は肉的な、或いは心魂的な罪を犯したかどうかしか見ないが、羊族は霊的な罪を犯すのかどうかを重要視して霊的に受け取ったものを守ろうとする。大方の反対派の言い分は指示の政治的関与であるとか、金の流れの政治的関与で食口を搾取しているかのように口にするが、それは誰が責任者になるとしてもあり得る訳で、その背後にどのような霊的背景があり、御父母様がどう霊的支柱を立てられようとしているのかを見ない限り人間的判断では誤ってしまう。純粋単純な食口の在り様からは随分利口になったことは確かだが、霊的な事柄を見抜ける者になれたかそれとも心魂の次元に留まっているのかが羊と山羊の分かれ目だ。人間的には灰汁(あく)の強い者達が責任者として立ち、人間性までも無視するような、それを自己否定と認識させて統一の群れの前進的役割を果たしてきたのは事実だろう。御父様が蕩減の時代は終わったという意味は個々人に於いてはどう当て嵌まるのだろうと考えてみたが、知的観点で言えば盲信的だった全体から個々がそれぞれ認識して確信するものに変わったと思う。中心者がカラスは白だと言えば総じて白とした観点から、それぞれがカラスは本当に白なのか、さらにはどうして白だと言われたのかという観点に立つことができるようになった。人間としての地上の力量がそれぞれでどれほどの違いがあるのだろうかと考えてみると、さして大きな違いは見出せない。それでも世界を動かす位置に立つ人間が確実にいる訳で、そこには持っている霊的背景と世界を把握する存在(かつてはサタンを頭に置く霊的連合だった)がどう地上に支柱を立てようとしているかという霊的なものに依っている。世界の潮流は確実に見えない存在が選ばれし人間をして先導している。これからの選ばれし人間は確実に天の認可を受けるようになる。御父母様の勝利圏が確立した今は、見えない霊的潮流は世界統一に向かってその流れを時間を追うごとに速めている。御父様がサタンの霊的連合に代わって霊界の指令本部から直接に指示を出し、天の密使として活動している存在がいる。一方ではその天の密使が活動し、一方では御父母様の願いを引き受けた氏族メシヤ達が底上げ活動を為している。もし底上げ活動が天の願いに応えられずに頓挫するならば、実体的天一国、そして世界復帰は天の密使の活動だけに依るハードランディングとなるだろう。しかしそこには測り知れない犠牲を供えることになる。この2020年までの7年の猶予期間で氏族復帰による底上げ活動によって為そうと決意されるのが御母様だが、御母様の願いをどれ程に深刻に受け止めている私達だろうか。

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