2008年1月2日水曜日

レストラン教会 (2)

我々にとって客商売は商売のみを中心として考えるとTFの願われた方向性とは違ったものとなる。実は商売は方便で客と接すること自体に願われた本質がある。生きてみ旨を歩むと言う意味は身体をもって侍ることを意味する。為に生きる最高の活動はやはり伝道(人にその道を伝える)で人に天との関わりを持たせてあげることに集約される。そういう観点からレストラン活動を考えるとどの業種業態よりも人に接する機会を持つことが出来るし普通の小売業よりもより深いところで人に接することが出来る。ビジネスをやっていることの意味が利益を出すことだけにあるのかと自問自答してきたが、より多くの人との関係をもつことにこそ我々のビジネスの意味がある。継続性や発展性を持たせるために利益の出る体制は必要ではあるがそれ自体の為にやっている訳ではない。卸し部門、小売レストラン部門とあるなら、レストランが主体的な立場であり卸はそれを支えていく立場ということになる。卸の方が基盤も出来ているしボリュームも大きい。だからと言って頭の痛いレストランは投げて卸しをビジネスの中心にと考えるのは天の願いとは違ったものになると思う。食事を作りに行った折、拝謁して尋ねられたことは何と言う名の店であるかということと一日何人の客が来るかということだった。屋号は聞かれて当然としてその次に尋ねられることは売上げがいくらで利益がいくらかと聞かれるのが普通のビジネスの設問である。しかし敢えてそれを聞かれず人数を尋ねられたことを見逃してはならない。この社会に直接接するレストランに対するTFの関心事は何人と接しているか、という伝道対象者としての客数だと思う。TFの想いを受けて客に接する必要があり、TFの想いが伝わるような店作りをしていくことが我々の使命である。

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