2008年1月9日水曜日

新コペルニクス

一仕事終え4時間かけてDCに帰る。ターンパイクのインター手前辺りから小高い丘陵地に入る。この辺り周りに遮るものはなく前方180度見渡せる。暮れかかった空に電飾で浮かび上がったマンハッタンビル郡の山並みを左に暫く見ながら、まさに今地平に掛かろうとする大きなオレンジ色の夕陽に向かって走る。朝陽を目にする時は生命誕生の陽的感覚を覚えるが、夕陽は安堵に満ちた静的感覚を味わう。為すべきことを終えて人生を締めるときはこの感覚を味わうのだと思う。安らぎに包まれながらの運転は全く苦にならない。波が治まる内なる心の湖面を感じながら自分を中心に世界は回っていると実感する。科学によれば太陽系は銀河系を数億年かけて周回し、地球は太陽の周りを周回し、そして地球は自転している。人間は地表にへばり付き自転という恐ろしいほどの速度の中で日常を送る。しかし私は逆なのだと思う。自分を中心点として地球は動いており、太陽は地球の周りを周回する。そして太陽系が動いているのではなく銀河系が動いているのだ。要するに自分を中心として宇宙は回っている。他の人にとってどうであれ自分にとっては正しい。自分を中心に宇宙が回っているように内外に起こりうる全ての物事も自分を中心に起こっている。だから何一つ偶然はありえない。全てが必然として自分を神願う自分たらしめる為起こっている。そう悟れば心に鎧をつける必要はない。全てを受け入れ喜怒哀楽の経験を頂く。心の様相が静かな時は素直にそう思うが、ひとたびかき回され底に沈んでいるサタン的要素が表層に現れてくると自分を固く閉じ込めてしまう。自分の内なる中心軸を失い地球の自転に振り回されてしまう。

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