2008年9月18日木曜日

近未来

いよいよ白いあぶくが消えうせて、アメリカ経済の流れが目に見える形で表面に現れてきた。経済としてのまともな流れが金融という汚水で何十倍にも薄められ、薄められた経済血液が、本来の働きをするどころか汚物で血管を詰まらせる。そして事態を極限まで悪化させている。あぶくの下を見ることは無かったが、消え失せると汚物で腐敗したあらゆる臓器が瀕死の状態だ。どれだけ公的資金を投入しようが天からの輸血という頂き物と違って、己が体内の汚水をマッチポンプで移動させ、取り敢えずこれで腹を満たせと言っているに過ぎない。政府で何とかしてくれるだろうと微かな期待を繋いでも、はなから政府は国民になど顔を向けてはいない。国民が選ぶ国民の代表とは表向きであって、実のところ陰で操ってきたほんの僅かの群れに牛耳られている。いざとなると国民など煮え湯釜の敷板扱いにされることになる。首から下はいつでも切り離せるようその準備に余念が無い。具体的にどう出てくるか、おそらくドルの切り下げ辺りから始めるだろう。取り敢えず半分くらいに切り下げて対外債務を帳消しにかかる。その次は新しい通貨の発行だろうか。銀行も半分以上淘汰させスリムになったところで新通貨の発行だ。裏金、タンス預金など、政府が残した僅かの銀行に口座として残されたもの意外一瞬にして紙切れと化す。ここまで介入すると国民だって黙ってはいないだろう。そこで国であろうが州であろうがミリタリーフォースが必要になってくる。軍は対外対策だけでなく対内対策としての権力を持つ。と、ここまでのシナリオを追っていくのは無理があるが、最後の伝家の宝刀として鞘に収めている事は、その筋が認識している。まだまだ国民も、自分に火の粉が飛んでこようとも火中の存在だと言う認識はない。蛙のぬるま湯状態だ。その内脂汗が吹き出るほどに熱くなり、身の危険を知らされる頃は手遅れで、逃げ道はどこにも無い。その時、金も物も、この世の価値など所詮堕落人間の幻想に過ぎないと多くの者は気付くだろうか。それとも物欲に執着して角を生やした野獣に化すだろうか。パワーに価値を置くものとフォースに価値を置くものが分けられる。

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