2009年11月1日日曜日

今日の想い 115

毎年同じように春夏秋冬が繰り返されているようで、しかし昨年の季節の在り様と今年の季節の在り様とは違う。勿論年が違うわけだから違うのは当たり前だと言われそうだけれど、今年の秋の在り様は明らかに今までの秋の様相とは違っている。秋は実りの収穫の時であると言うのは外的なものに限って言われる言葉ではなく、内的霊的な事柄にも当てはまる。毎年十月、十一月あたりが個人的な事であったり家庭の事であったり、或いは店の事であったりと色々ではあるが、結果と言う果実を収穫する。善果にしろ悪果にしろ一年の決算をして実りは実りとして受け取り、清算すべき事柄は色んな悪果として表面に現れるものを嫌でも受け取らされる。どうして毎年、いつもこの時期に様々な問題が起こるのだろうと頭を傾げていたが、秋という刈入れ季節の性質上こうなるのだと言うことが解って来た。私の妻も医者が理解できないような病を何度か背負ってきたけれど、決まってこの時期に問題が発生している。個人や家庭に於いてそうであるように、国内問題、世界的問題もこの時期に起こるべくして起こる場合が多い。取り分け今、国内外で問題視されているのはスワインフルーと呼ばれるインフルエンザに違いない。すでにこの秋、爆発的な広がりを見せているけれど年末に向かい更に猛威を振るうことは確定済みだ。地上世界にのみ生きているのなら、流行り風邪に翻弄され経済危機に翻弄され、明日をも知れぬわが身を愁いながら一瞬一瞬を生きることを強要されているとしか言えないだろう。しかし地上世界は対象の世界であり、内的霊的世界を主軸に生きてこそ対象である肉身生活のあらゆる事情に意味があることを理解する。降りかかった災禍よ早く過ぎ去れと叫ぶのでなく、この経験を味わうことで自分は内的に何を取り戻し、何を培うのかを問わなければならない。

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