2009年11月19日木曜日

今日の想い 120

地上世界に足を付けて、しっかりと踏みしめて前進しようとするなら、生きることの意味を自分なりにでも悟らなければならない。しかし生きることの本当の意味は霊界を知らなければ解らないし、霊界を本当に知ろうと思えば霊界を霊界たらしめる理性界を知らなければならない。その理性界には理性界たらしめる原因の高次の世界が更にあり、そう辿っていった頂点に神様がおられる。少なくとも私はそう理解している。人間の意識状態は太古の昔と今では格段の違いがある。現代人は外的なものに光を当てることで論理的思考という能力を成熟させてきた。しかしながら太古の人間が内的霊的感情の中に生きてきた当時の雰囲気を、現代人の殆どは忘れ去り理解できない。摂理として一旦、人間を霊的事柄から引き離すことが必要だった。論理的思考を有した現代人の意識の在り様は、霊界から引き離された摂理によってこそ得ることが出来た。そして今、与えられた今の意識在り様で、新たに内的霊的な事柄を尋ねていくことを願われている。現代人の意識在り様の特徴的なことは、自分と言う存在を個として強く捉えることにある。それは一方では個人主義的な感情を育てたけれど、他の一方では自分と言う存在に対する責任や主管性を育てた。自分に対する責任や主管性を持てずに、神様と同じ位置で万物に対して責任や主管性を働かせ、理想に対して創造性を働かせることは出来ない。霊界や地上界は高次の原因界に対する結果の世界であるけれど、堕落的要素も含まれながら、或る意味妥協して創られた変える事ができない結果の世界に、人間は住まざるを得ない。或る存在を地上に迎えるまではそうだった。しかし高次の原因界である理性界や、更にその原因たる次元界に働きかけ、神様の創造理想に沿って創造されておられる存在を私達は戴いている。勝利された御父様であり真の御父母様だ。その意味で御父様は大宇宙を組み替えておられる。霊界の様相を一変しておられ、霊界の対象世界である地上界も遠からず一変する。春の訪れを知らないように、天宙的大変革の到来を感ずることのない世界に留まっているのであれば、御父様と自分との関係は遠くて細いと言わざるを得ない。

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