2013年11月6日水曜日

今日の想い 656

中国系オーナーのレストラン進出への攻勢は激しく、迎え撃つ側としてはいつも苦戦を強いられてきた。日本食ブーム、特にすしブームに乗っかって手を広げたのは中国系が大多数であり、彼らの出店攻勢、安値戦略に喰われて日本人オーナーである本家本元は息絶え絶えだ。今アメリカのすしは日本食と言えるのかどうか非常に疑問だ。衛生管理から始まってシャリにしろネタにしろ形にしろ、すしとは名ばかりのものをすしとして売っている。しかしそんな心配やこだわりは彼らには全くなく、メニューを丸々コピーして支店ですと言ってのけるほど図太い神経で押しまくる。彼らの強みは勿論その神経の図太さにあるけれども、外的なことを言うなら底知れぬ人材リソースにある。人海戦術はここアメリカのレストランビジネスでも投入され、だからいくらでも出店できるし経営するにあたって従業員の差し替えも自由自在だ。ビザ問題をクリアしているとはとても思えないけれども、移民局が常に監視している訳でもなし、問題があれば問題があったで彼らは金で解決すると割り切っている。そんな彼らを相手にどう戦えるのだろうか。人材も資金も投入されて100軒近くまで出店したにもかかわらず、ここまで縮小せざるを得なかった最も表面的な原因は中国系の進出だ。勿論内的原因も外的原因も我々にあるが、彼らを見て再度原因を我々の中から暴きだし、そうしてこそ新たな攻勢を仕掛けることができる。彼らの土俵に乗っからない為には、彼らが真似のできないサービスクオリティーやマネージメントを追求することであり、残っている店はそれなりの成果を見たから残っているとも言えるが、全体の現実を見るなら成果があったとはとても言えないだろう。中国系オーナーは共産主義が反面教師的に働いて、自由への強い憧れ、夢の実現への強い衝動があって意欲的だが、逆に共産主義に反論を唱えてきた我々だけれども、不思議と兄弟達は、責任の伴う自由を敢えて避け、それなりに家庭を養えればそれでよし、心労を買ってまでして外的な夢を持とうとは思っていない。去勢された牛の如く目の輝きが失せていて、共産主義下での人間のように言われたことだけやるに留まる。富も名誉もあれば堕落しやすいという後ろ向き信仰が根強いのか、消えそうな生命力のままで地を這っている。そんな心魂状態でみ旨に燃えるだろうか。御父様を証しできるだろうか。食口達は素直で人がいい、それは見上げる尊敬の念の言葉ではなく、褒めるところがないから人はそう言うのであり、本人はそう思って満足しているだけのことだろう。素直で人が良いだけでは人も歴史も動かせない。私達の中に燃え上がるものを見ることができなければ、復帰の心情を抱いた神様は私達の中にはおられないということだ。どんどん進出してきた中国系オーナーはその内面に明らかに燃え上がるものを持っていて、それは神霊に通じるものとは異なる別の霊的存在がかかわってはいる。バアルの火であっても火は火であって燃え上がる。

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