2014年6月28日土曜日

今日の想い 759

日本民族に流れてきた血の中に、確かに人類に誇れるものもあるだろうけれども、忌み嫌われるものもあるはずだ。今の日本は自由の風が吹き、平等の意識が誰にでも備わっているけれども、少し世代を遡れば陰湿なものが流れていたことを知っている。人格軽視の重く暗い空気が覆っていたのは他民族にあまり見ない特徴的なものだった。村八分もそうであり、上下関係は特に陰湿度を増していた。鬼畜米英とは言ったが日本こそが鬼畜で、命令する方は鬼であり命令される方は畜生だ。それは戦争時の軍隊の体験を聞くまでも無く、日本の教会の中ですら摂理の名の下に活動するには軍隊組織に近いものがあり、陰湿だった部分が全くなかったとは言えない。それでもそれはそれで日本が神側に立ち、さらに母の国として立つためには避けては通れない犠牲だったのかも知れない。サタン側の立場で繰り広げられた経緯を神側の立場でも繰り広げたと言うことだろうか。年寄りは戦争当時の体験をできるだけ避けて、敢えて語ろうとはしない。人格軽視がまかり通り、上官の命令には非人道的であっても従わざるを得なかった。前線で戦った世代は否応無くやらされた非人道的行為が、心魂の奥に癒せない傷となって残っている。慰安婦が強制的に連れてこられたとは言えないとしても、軍の施設に併設された慰安所だけはその畜生的な扱いはなかったはずだと言うのは無理がある。確かに事情があって連れてこられたのであり、軍の直接的関与があったとは言えないまでも、日本人間に於いても畜生的扱いがあったのと同様に、それなりの人格無視の扱いがあり、特に戦時下という日本の陰湿度が増した空気の中で、慰安婦と言われる人々にあり得たであろうことは容易に想像できる。強制的に嫌がる者を連れてきたと言われることについては、それは違うだろうと日本人として異を唱えたいところだが、強制的なものではなかったと言い張るだけでは彼らの霊も心魂も癒されることはない。日本の経済成長は、最初は俄か景気だと思われたものがあれよあれよと時の過ぎるままに高度経済成長と言われるまでになり、国力は一気に増した。み言葉を知っている者であれば、それが摂理的使命を帯びたからこその成長であって、自国の富として囲うことがあってはならなかったことを知っている。しかし抱え込んでしまって隣国への配慮が無かったため、そのバランスを取る為に日本食口に皺寄せがかかったと言ってもいいだろう。日本の中枢の中に、摂理的な時代要求に敏感な者が少しでもいたら、日本食口にここまでの皺寄せは無かったはずだ。日本民族は日本食口に対して莫大な負債を抱えている。その清算は霊界で為されるだろうし、未来の日本において私達の後孫に対してもその清算をすることになる。日本民族が残ることを許されるのであれば、日本国存在の土台となって精誠を尽くした日本食口こそ精神的柱だとして日本人が仰ぐので無ければ、御父様が何度も言われたように日本は太平洋の藻屑となって消えてしまう。

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