2009年4月14日火曜日

今日の想い 七十二

脈々と受け継いできた血の在り様から逃れる事ができないように、今ある生活の足場としているものがどう変遷してきて何処から来たものであるかから逃れる事もできない。それと同じようにビジネスだ何だと薄っぺらな理論理屈を振りかざして弄んでも、それを立ち上げるために投入された精誠を無視して好きなように扱う事は許されないし出来る訳でもない。必要経費だ献金だ、或いは新規のビジネスだとお題目だけは立派に美辞麗句で着飾ってはいるけれど、そこにどれだけの覚悟が見えるか疑わしい。自分は恐ろしくて軽々しくあのビジネスはどうだこの商売はどうだ等と口にすることすらできない。もしそれで失敗するならその責任はどう取るのだろうか。競馬で大穴を当てたりラスベガスあたりで降って湧いた金ならどの様に使おうが勝手だが、我々のビジネスに投入された資本はそう言った類の金と訳が違う。少しでも日本で歩んだ経験のある者なら一円一円がどれ程重みがあるかを理解する事は当然の事だと思う。み言以外の一切の所有物を捧げ、寝るのも惜しみ万物復帰に明け暮れ、実績が低いとぼろ糞に言われ、殴られながらも信仰生命を繋いできた。信仰生命を繋ぐことができた者はまだ幸いで、多くの兄弟が追求に耐えかねて去っていった。離れた堕ちたと揶揄されながら、距離を置いた多くの兄弟は三行半を突きつけて出て行った訳ではない。自分の弱さを申し訳なく思いながらも去らざるを得なかった、その心情を思い遣ると居た堪れない。そういった兄弟姉妹達の精誠をも込められている。御父様に対する想いのみならず或る意味恨みすら込められている。霊界に行って最初に讒訴されるのは日本の食口からだという自覚が自分にはある。皆にはそういった事が見えないらしい。売上を一ドル一ドル数える度にそう言った想いが伝わってきて手が震える。その金が資本となり、テーブルとなり椅子となって店を形作っている。兄弟達の涙と汗が染み付いている。夜になっても兄弟達の想いや恨みが届いて眠れない。そんな話をすると誰もが顔を背ける。私の言っている事はどうも理解できないらしい。何食わぬ顔でビジネスライクに振舞う彼らの方こそ自分には理解できない。

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