2010年2月7日日曜日

今日の想い 141

ここワシントンでは史上まれに見る大雪となった。この冬の雪の多さは今までに無く、そして降れば必ずドカ雪となってしまう。除雪機をつけたトラックがせわしく動き回っても、掻いたはしから積もって殆ど用を成さない。用事があって車を出したが、駐車場から一般道に出るまでが一仕事だった。いつもは引きも切らない車の流れも今日は全て消え失せて、除雪車しか見当たらない白く霞んだ通りはゴーストタウンさながらだ。並木もビルも吹雪に打ちひしがれ、白い魔術をかけられたままだ。大雪が降る年は豊年だ。サンパチ豪雪の時もその年の夏は日差しも強く実りも多かった。冬の厳しさが深ければ深いほど、夏に受け取る恩恵は多くなる。ゼロポイントから下がって上がって戻ってくる波形が一つのサイクルとすれば、夜が最も長い冬至を挟んでかつて無い内的霊的困難な時期が最も下がった時点ではあった。そうして夏至に向かい降りた反動でもってひたすら上がっていく。内的冬の期間の試練に応じて、時間差で受け取る内的恩恵は大きいはずだ。水分を多く含んだ雪は重たい。木々は積もった雪の重さに枝をたわませながらもひたすら耐え忍んでいる。耐え忍びながらも降り積もって被さる雪に対して不平は覚えない。自然体で耐え忍ぶ。甘受することで逆に内的生命力を得ている。試練の時期に於いて無闇に反発感情を高ぶらせたり、それに伴う行動を取ったりすべきではないだろう。吹雪に見舞われ雪の重さに黙って耐え忍ぶ木々の在り様に頭を下げながら、その静かな力を叡智を木々から受け取る自分でありたい。試練を受けることでその背後にある力を得ることが出来れば、夏の降り注ぐ陽光の恵みの全てを余すところ無く受け取る力となる。

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