2008年5月14日水曜日

職場

レストラン業の従業員は一日の殆どを狭い空間の中で過ごさざるを得ない。外的に言えば時間と空間を搾取されていると言えるかもしれない。従業員の中には自分という存在がガンジガラメにされ自由を奪われたかのような認識に立つ者もいる。本来なら自分からこの環境圏に入ることを選んだ立場で、その環境圏を主管すべき立場でありながら、逆に環境圏に主管されている。外に出ていけない、自由になれないという不満で就労時間を過ごす。縛り付けられた意識で何の創造的な意志も出てこない。本質は、その業務に入り込めば入り込むほど深みが見えてくる。その環境に没頭すれば没頭するほど自分の宇宙は広がる。そこからいろんなものが見えてくる。その認識fが無いから心そこにあらずで幻影の中に浮遊する。自分が身体を持つ幽霊と化しているという自覚すらない。今日一日を労して何も残らない。この意識をどうやって開放させるか。一度、檻と化した職場を外す必要がある。あるものは職を変える必要に迫られるかもしれない。しかしあるものは檻は自分が作り自分がその中に入っていたことに気付く。そのことに気付いたものは世界や環境が徐々に変化していく。自分を護ることだけに汲々とし自分の事以外に想いを至らす余裕が無い、そういう真っ暗な状態から徐々に光がさしてきて周りが見えて把握出来るようになる。更に自分が光を放ち愛を与え、新しい世界としての職場を創造していくようになる。職を変えたものは、自分が作っている檻とは気付かず新しい檻の中で同じ幻影の中に浮遊する。

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