2008年12月2日火曜日
金星と木星、そして三日月
珍しい惑星の集合は古代の預言者や占星術士に取って大きな意味を成した。東方の三博士が星を頼りにベツレヘムの生誕の地まで訪れたと言われるベツレヘムの星は金星と木星が接近した天体の状況を言ったのだという説がある。昨日(12月1日)、黒い雲が昼過ぎくらいから覆い始め、このまま夜になるんじゃないかと思えるほどだったが、暮れかかる頃には西の空から碧い空が広がり始め、幕が開くように霧散して雲間が広がっていくと、三日月と共に輝くふたつの星が接近して現れた。まさしく天体ショーとしては息を呑むほどの演出で、しばし口を開けて見とれた。この二つの星は金星と木星で、彼らが月に話しかけているようなそんな構図である。紀元前2年6月、ベツレヘムの星として接近して現れた時、その意味を理解した者がいたように、2008年12月1日前後のこの接近の意味を理解している者がいるかもしれない。正にその如くとして、キリスト再来の表れとして心に刻んだ者もいるのだろうか。そんな事を思いながら部屋に入った。今、科学と言う幻想に洗脳された人間は、星や惑星の意味、またその存在や動きの意味を全く理解していない。人間が小宇宙と言われる所以の本当の意味を理解していない。人間と星、とりわけ惑星とは切っても切れない関係がある。望遠鏡で覗いている限りはその関係を見ることはできない。見上げる事に意味があるのでなく、霊肉の生命活動にどう関わっているかを見る事に意味がある。一つ一つの惑星が霊肉の生命活動としての根幹を成している。ある意味、惑星の活動の中に自分が活きている。人は睡眠中無意識だが、睡眠中の意識を獲得すれば惑星の活動の中に自分があることを理解するだろう。であれば昨夜の惑星接近の意味が、唯単に見るに良い天体ショーとだけ捉えられない、自分と人類と宇宙に直結する何かの影響を背後に見ようとせざるを得ない。
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