2013年7月27日土曜日

今日の想い 598

恋愛感情というものがある。「あなた達は好き勝手に手紙のやり取りなんかしてきたんだろう。御父様は気持ち悪いや。」その言葉に言い表されているように、御父様は恋愛感情からくる衝動を善と認識してはおられない。恋愛に留まらず人間にはありとあらゆる感情が波打っている。感情は快不快に分けられるが、どうして自分は快い気分として感情しているのか、あるいはどうして不快な気分として感情しているのか、表面的に生きる人間はそれが自分という存在の素直な表現だと信じて疑わないが、概して感情として表出するものには自分の思考や願いは反映されずに独自的に表出する。自分が意志してその感情を味わっているのではなく、抗えないものとして噴き出してくる。恋愛感情なるものは特にそうだ。どうしてそんなに惹き付けられるのか本人にもわからない。られるのであって本人の意思ではない。人間それぞれの感情の在り様は背負って生まれるカルマからきている。カルマという言葉を使うと引かれそうだが、生まれながらに背負っているものは罪だけではなく善悪の因縁の部分もあるからカルマという言葉が的を得ている。男性が女性を求め、女性が男性を求めるそれ自体は本然としても、そこに感情という前世のカルマからくるものを動機として求めてしまうと、堕落血統の因縁からわかれることはない。恋愛感情は麻疹にかかったと言うように病の扱いであって異常な気分である。それは自分ではどうしようもない感情であり、それがどこから来たのか本人はわからないが、過去生の因縁から来ていることは間違いない。御父様が初愛という言葉を使われるのは恋愛感情やその衝動からの横的愛を言っておられるのではなく、天によって相手を決められ祝福を賜って初めて交わる愛のことを初愛と言っておられるはずだ。そうなると恋愛は何処までも祝福とは異なり、父母によるマッチングが為されて祝福を受けるのであり、二世であっても恋愛によって、すなわち因縁によってお互いがひとつになり家庭を出発し、それから祝福を受けるならそれは既成家庭祝福であって二世祝福とは異なる。地上に於いてのその差はわからなくても霊界においては明らかな位相の違いがそこにある。祝福二世であっても皆が皆御父様のつばき圏内に留まるわけでもなく、いろんな霊的階級が愛の位相としてわけられる。だからと言って御父様に最も近しい者だけが天国で、あとは切って捨てられて地獄に蹴落とされるというものではないだろう。

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