2011年8月26日金曜日

地球の胎動

ワシントンで、一年の間に既に二回の地震を経験している。今回の地震は実に広範囲だった。北はカナダのトロントから南はフロリダまで、中西部はシカゴまで揺れたらしいからアパラチア山脈あたりからアメリカ東部全域に及んでいる。プレートの断層がないこのエリヤで地震を起こす原因が何なのか。地球は今、大きな変革期にある。内的霊的なことと、外的宇宙的なこととが全く別様に動いているように思えるのは、人間の唯物的な思考と感性に拠っている。五感で見聞している今の世界や宇宙が、過去にも同じ様相であり未来も変わらず同じ様相を呈すると信じ込んでいる。天地の創造が完成した後に、人間は創造されたと信じ込んでいる。それは原理を受け入れ、御父様を信奉している食口だって同じことだ。地上天国という私達の認識はあくまで内的なことに関することだと思っており、それを踏まえた人間と人間との関係性のことだと思っている。要するに人間の心の問題として捉えている。私の中に心があると言うのは信仰を持たない者であっても理解しているが、心という非常に漠然とした捉え方ではなく、心の作用を分析して魂があることを見抜き、魂の背後に霊があることを見抜かなければ唯物主義者と差ほど変わりなく、信仰の根が深く根付くことはない。創造が始まると同時に人間の創造も始まったのであり、今の状態も未だ創造過程にあり、人間の創造も完成した訳ではない。人間の形姿の状態、人間の感覚の状態、人間の生命の状態、人間の魂の状態、現代人と古代人とは似ても似つかぬ差が有る。人間始祖アダムとエバが現代人と同じだったと思えること自体が間違っている。人間の形姿、感覚、生命、魂の様相を人間始祖以来ここまで完成形に近付けたことは、ルーシェルと戦ってきた神霊存在の恩恵だ。ルーシェルの影響をもろに受ければ、今の肉体形姿に見るような統一形は有りえないし、視覚聴覚を通して受け取るものが痛みや苦痛であるような粗雑な感覚器官と、無茶苦茶食い無茶苦茶吐くような極端な生命活動しか為しえない動物以下の存在になっていただろう。更に魂の中に良心を植え込むまでにどれほどの戦いが繰り広げられてきたことか。人類の魂に良心が植え込まれて初めて人類存在の根源を変える救世主を迎えることが出来る。人間が変革してきたように、合わせて地球も変革してきた。人類歴史が後天時代を迎える大きな変革期を迎えているように、合わせて地球も大きな変革期を迎えている。地震で揺れ動く大地を感じれば、地球再生の地球の声が私の中にも響き渡る。揺れ動く大地は新生地球の胎動だ。新生地球はこれまでの地球の在り様が嘘のように、まさしく生きた星となる。

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