2008年10月16日木曜日

今日の想い 17

本当の強さは刃(やいば)を内面に保持している者から滲み出る。自分の理想像を捕らえたものがその高みに自分を向け続けるには矛盾する内面を直視しなければならない。山頂に向けてそそり立つ絶壁に沿って足を進めていけば、その足を背後から引き摺り下ろそうとする存在が自分の中に居座るのを視る。精神の高潔さを目指せば目指すほど、自分に居座るこの存在が妖術でも懸ける様に理想像を曇らせ意志を萎えさせる。極めて巧みに、それが自分本人の願いであったかのように魂を抜き取る。内面に保持した刃は常に研ぎ澄まされ、その切っ先は自分に向けて正眼に静かに構え、直ぐにも動に転ずる冴を含ます。心の隙あらばムクムクと湧き上がる物の怪をその刃が切り刻む。萎える気持ちを装って顔を覗かせる悪なる霊を自分の中に視、それを分別して理想像への想いを強くする者は内面の刃を保持している。その時点で悪霊にいとも簡単に魂を許す貞操観念のない人種とは異なるが、しかしながら切れども切れども醜い頭を覗かせ手足をくねくねと躍らせる湧き上がる内なる霊はきりが無い。それらは因縁を持って受け取った、陰の欲望を満たす為にミスユーズされたひとつひとつの霊。恨みに顔を歪めた数え切れぬ霊を内包したまま生き永らえているのが堕落人間の姿だ。内なるこの戦いを本当に終わらせる為には燃やして焼き尽くす以外ない。霊的な火炎であるみ言葉を内面に浸透させるしかない。み言葉の力、み言葉の炎の力に身を委ね、偽りの自我が焼き尽くされる事で真の父母により新生する真の自我が芽を出す。

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