2010年12月11日土曜日

Bの歌

最近、訓読会の場ではよく日本食口にBの歌を歌わせておられ、御父様御本人も歌っておられる。万物復帰全盛のおり、ある兄弟が作ったマイナー調の曲で、テンポを早く歌えば前線に於いて鼓舞する歌となる。御父様がこの歌の何処に琴線を触れるものを見つけられたのかは良く解らないが、私はこの歌を耳にしたり口ずさんだりすると、何ともメロウな気分になりはっきり言って気が滅入る。心はとっくに折れてしまっているのに、それでも体を引き摺って前線の毎日に漬け込まれた当時の心境が、否が応でも感情として滲み出てくる。吐き気さえ覚えるその感情はトラウマともなり、寝苦しい時には必ずと言っていいほどその感情に羽交い絞めされた万物復帰の状況を夢に見て、目が覚めると嫌な汗をかいている。恐らく霊界に行けば癒されぬこの想い(重い)が私を引き摺り落すのだろう。私に取ってこの感情は涙と共に流せもせず、正面から向き合うことが出来ない心の痛みとなっている。歌のメロディーの最後はフラットが消されて幾分明るい調子になり、希望がその先にあるかのように終っているのだが、私にはその先に希望的感情が待っているとはどうしても思えなかった。訓読会の映像で姉妹が前に出てこの歌を歌い、歌詞の書かれている紙なのか御父様も手にされて目をそれに落されている。私はその映像を辛うじて見続けることができた。あらゆる忌み嫌う感情が放出されそうになるのを嫌な汗をかきながら取り押さえた。それから目を逸らせたら御父様は私の御父様ではなくなってしまうように思えたからだ。その後何の思考も始めないように意味も無く動き回った。暫くしてやっと落ち着いたとき、この感情を消化しない限りは全てに於いて影を引き摺るのだと思った。

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