2010年12月7日火曜日
或る従業員について
数年前に国に帰ってしまったが、その従業員は女性ではあることは間違いないのだが、形状的にも性相的にも非常に男性に近いものを持っていた。個人的な事柄なので深く尋ねることはしなかったが、女性でありながら女性に惹かれる自分を持っていることは雰囲気でわかる。私達の認識として男性は男性らしく、女性は女性らしくという頭があって、更にホモやレズに対しては鉄槌を振りかざすような言葉を吐いておられるのでそういう類の人々に対しては受け付けないものがある。しかし贔屓目なしに彼女は良く働いてくれた。二十五年以上レストランに関わり、総計数百人にも上る来ては去る従業員の中で、私の中での従業員としての彼女の点数は満点だった。私の言葉に率先して従い、その行動が実に自然で何の遣らされ感も受け取れなかった。客に対しての応対もテキパキとしており、更に天性の明るさや魅力を備えているようで、一度彼女のテーブルサービスを受けると彼女に会いたくて店に足を運び直ぐに顧客化される。そのサービスセンスたるや魔法の域に達するのかと思えるほどで、でも飲食店であるからサービスと言っても或る程度決まってくるし他のサーバーと変わりないように動いているものの、それなのに客の心を一瞬で引っ掛ける。私は実に感心した。日本のテレビ番組を見ても最近その類の人々が目白押しで、よく観察していると傷つけるような言葉を受けてもうまく抱擁し、逆に相手を打ちのめし感を与えず嫌味なしに屈服させている。ピュアと言う言葉を一般的な意味で使うなら、彼女達というか彼らは実にピュアな存在だ。そして共通しているのは普通の人以上に霊的であるということだ。霊的存在を見たり聞いたりしている。天使に会ったとか妖精に会ったとか、そんな普通人からすれば不可思議な体験をたくさん持っている。御父様が話されているように神様は天使世界に女性は造られなかった。この世で結婚できない者しない者が天使の相対になるというようなみ言葉をどこかで受け取ったような気がするが確かではない。しかし彼らが霊的感性に富み、天使に会えると言うのなら相対基準を立てられると言う事でもある。彼女はタイ人であったが彼女のサービスの天性には明らかに天使の協助が伺える。今年も一度訪米した折に店を訪ねてくれたが、相変わらずの子供のような振る舞いと笑顔は健在だった。
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