2011年2月13日日曜日

今日の想い 259

何気ない日常のできごとに、これといった印象を受け取るのでもなく、ただ私の体を通り抜けていっただけの毎日の繰り返しだった。私の意識はいったい何処に光を宛てていたのだろう。おそらく期待に胸を膨らませながら、地上生の体験を望んで生まれ出でたはずなのに、既に折り返し地点をとっくに超えている。眠りに着いたままで過去の貴重な日々を無駄に浪費し、今薄暗い過去を振り返りながらこの手がこの腕が、震えながら私を憂いの目で眺めている。この足がこの肉体が私を問い詰めようとしている。戴いたこの体は真の愛の関与する行動を望んできたはずだ。魂が弱く、浸透し染まっている堕落的な気分を洗い落とすことが出来ずに今まで来てしまった。この体を私は騙したままでいる。私の魂体は堕落的であっても、この肉体そのものには罪はない。死んで私がこの身体から抜け出れば、身体は魂の余韻を暫くは残すけれどやがて土に返っていく。土に返った身体は私から解放される。それでもその時私の身体で良かったと思われたい。弱き私の魂の葛藤に巻き込まれながらも、それもまた神様のみ旨への貢献だと思って欲しい。そんなことに想いを馳せると、この肉体と共に今の今生きていることが無性に有難い。この身体が愛おしくなる。人間形姿という、この私の霊と魂の船が肉体という私の相棒だ。幾分ガタツキもあるけれど半生を超えて尚、この状態を保ってくれていることは何にも増して力強く思う。妻の船は牽引を必要としているけれど、それでも共に地上生を航海している。み旨に完全投入することを誓いながら、しかし弱さに勝てずに本来の航海路程からズレながら、騙して騙してここまでやってきた。肉体から讒訴されて当然な航海主を、それでも信じて舵取りを任せている。御父様の願いに応えることができる身体を戴いている。この身体があればこそ御父様を慕い侍ることが出来る。今こそ魂を強くし、意識の光をしっかり照らして、前進して行こう。希望の大地はもう目と鼻の先にある。

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