2011年5月2日月曜日

今日の想い 302

日本は高度成長以降、良くも悪くもメディアが生活観念に影響を与えてきた。特にテレビは色鮮やかな映像で歌い踊る華々しいイメージを視覚に焼付け、人間の奥にある本質問題に覆いをかけ表面的であり感覚的な夢や希望を人々に追い求めるようにさせた。それを追い求めていく過程であたかも本質問題が消え失せたかのような錯覚を覚えている。未だに多くの日本人が根源的存在に対して否定的で、唯物的進化論を信奉し、神様はメルヘンの世界の住人だというように人間の頭の作った想像物でしかない。真面目に神様について触れようとすれば心の中で既に失笑している。しかし本質問題を無視して覆い隠せば隠すほど、さらに問題は大きくなっていく。日本全体を見れば、ここ最近精神的闇を抱えて病に臥したり自殺したりする数は確実に増え続けてきた。どんなに上っ面を整えても人間の中身は変わらないように、CMやバラエティーに出てくる演技されたものをごく一般人間が味わっている幸せや喜びと思い込んでも、現実世界に於いて自分で演技して自分を騙し続けることはできない。メディアによって刷り込まれた世間一般の幸せな人間像と自分を比較し、あまりにもかけ離れた自分と自分の境遇に落胆してしまうから、思いつめて自分を亡き者にしようと思ったりする。私はテレビ映像、特に民放こそが日本人の真実を見る目を失わせた元凶だと思っている。偶然にそうなったのではなく、明らかに視聴感覚を通して堕落させようとする意志が背後に見える。やむを得ない形で計画停電がなされているけれど、日本から一度テレビ放映が無くなって、堕落的刷り込みの垂れ流し映像をストップしてみたらいい。乾いた笑いを本当の笑いだと刷り込まれ、目によく作られた偽りの愛を本当の愛だと刷り込まれ、人間の本質を否定する思惑ばかりが見え隠れするアジテート満載の映像を遮断して、固く閉じられていた心の目を開く静寂の環境が全ての日本人に必要だ。機関銃のようにしゃべり続けるコメンテーターやタレントを見ていると、何かが憑いてしゃべらされており、誰も止めなければ糞尿を撒き散らすかのごとく延々としゃべり続けている。

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