2009年9月14日月曜日

創造過程に於ける絶対服従

愛する者の為には命を含めて自分が持ち合わせる全てを投入したい衝動が、内的熱の在り様として湧くように、神様の止むに止まれぬ絶対的愛の対象を創造したい衝動が、霊の熱様相となったのが創造の起点となった。神は光あれと言われた。熱様相が一方では気体様相に濃密下され、一方では光様相に希薄化される。光様相として進化した霊もあれば、進化から取り残された闇様相に留まった霊もある。しかしながら創造の御業は光のみで為されるものではなく、光と闇とが織り成されて創造の次への段階に入っていく。濃密化に於いては気体様相から液体様相、液体様相から固体様相へと創造の為の根源要素が創られていくと同時に、希薄化に於いては光様相から音様相、音様相から生命様相へと霊の進化が為されていく。霊の全ての進化過程において、光様相のように進化した霊と、闇様相のように進化に取り残された霊存在がある。より高次にある霊存在に対して位階の低い霊存在が従順に屈服したが故に授受作用を為す事ができ創造の御業が為されていった事実がある。御父様が神様も絶対服従をもって創造されたと語られる真意はここにあると私は思う。復帰摂理がカインがアベルに屈服するように要求する前に、創造過程に於いて闇の霊が光の霊に従順屈服した事実があるはずだ。取り残された霊が進化を終えた霊に従順屈服した事実があるはずだ。アダムとエバに対する天使長ルーシェルの立場もそう捉える事が出来る。光の霊と闇の霊が織り成されて音様相、更に生命様相への進化が為され、正分合作用に於ける進化した新たな合一体から闇の霊は享受と栄光を受ける。アダムとエバに対する天使長の位置もそのようであり、アダムが完成し神が相対することができる家庭が為され、その家庭を通して天使長は享受を受け栄光を受け新たな愛を受け取るはずだった。霊でありそれは神様でもあるところの存在の絶対信仰、絶対愛、絶対服従が投入され尽くし、創造理想完成の最後の最後で、絶対愛を裏目に利用されながら人間理想は崩された。

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