2011年11月25日金曜日

今日の想い 374

積み上げられた書類箱が整頓もされずに壁と言う壁を占領している。片付けても仕方が無いという先入観があるのか、ダイニングテーブルの上も机の上も選別されないもので散らかり放題だ。家庭を持って始めてわかったことだけれども、妻は掃除が苦手だ。モノを捨てられない性格も災いして特に整理整頓がまるっきり出来ない。皮肉も交えながら何度も何度も注意したけれども、本人にすれば、掃除も整理整頓もこれ以上は無理だと言えるほどにやっていると信じている確信犯だけに絶望的だ。身体を悪くしてからは注意するのも遠慮したせいか、いつの間にか彼女の基準に私が譲歩することで良しとしてしまっている。と言うわけで我が家は倉庫状態だ。部屋から部屋に移動するのでさえモノに遮られて難儀している。家がそういう状態だから血管もコレステロールが溜まって詰まりがちで血圧が上がると諭そうにも、極めて外的な妻はそんな関係性を認めようとはしない。私の言葉に強く逆らう訳でもないけれど、強く結んだ口元から嫌味と捉えて拒んでいるのは察して余りある。モノは出来るだけ処分すべきだ。いろんなリサイクルの方法があって人や場所によって役立つものがある。捨てると言う選択は最後にするにしても、忘れ去られて段ボール箱にしまいこんだままにして置くより捨てた方がましだ。意識もされないモノというモノがいつか徒党を組んで反乱を起こす。やれ蕩減だ、やれ恨みを買った仕返しだと思っているけれども、意外とモノへの執着が災難を引き起こしている。整理もされて意識も届き、日頃使わないものでも、大切に思えばこそ年に一度くらいは取り出して光を浴びせ空気を吸わせる。部屋が片付いて掃除も行き届けば内的霊的にも整理されて自分の位置が霧が晴れるように見えてくる。耳は東西南北を象徴する器官だけれども、掃除や整理整頓することで内的霊的耳は格段に冴えてくる。感謝祭の今日、どこからともなくターキーを焼く香ばしい匂いを鼻腔に覚えると、大掃除への衝動を喚起させる天使がやってくる。家も店も大掃除をして、内的霊的耳を研ぎ澄ませて、新年の運勢情報や動向を察知する。

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