2012年5月16日水曜日
今日の想い 403
長雨が三日ほど続いて、今朝も傘を差す程度には降っていたが、その雨もやんで昼前には晴れてきた。しかし湿気は残したままの大地に初夏の陽が射すと、大気は蒸して葉の緑を膨張させる。緑の多いこの地域の夏の雨上がりは、私の田舎と同じ匂いがする。濃い緑が蒸せるような呼気を吐き出し、車の中ですら息苦しいほどだ。地球が生きていて呼吸していることを一番実感する時期だ。やもすると現実が大きく覆い被さってきて、無意識に短く浅い呼吸になりがちだけれど、地球の生命力に圧倒されながらも、敢えて深々と呼吸し、地球と同じ呼吸のリズムに合わせることで自然に溢れる霊の力を受け取れる。聖酒で祝福するのは人間だけではない。大地も植物も動物も、大気も水も物体も、全て御父様の聖酒を含んで祝福を受ける。この地球生命が大宇宙の母なる胎として祝福を受ける。大宇宙の創造以来、始めて地球に真の父母を戴いている。真の父母によって全ては産みかえられる。自然も宇宙も何ら変わりなく、ただ人間の心魂だけが真の父母を通して変わるかのように思えるけれど、外界が何の変化もしないと思うのは慣れ親しんだ堕落的唯物的意識によるもので、目覚めた新しい意識の光に照らされた外界は生まれ変わって大きく様変わりしている。この窮屈な人間形態の中に意識が閉じ込められたままでは、新しい意識の目覚めは起こらない。ゆったりと、大きく深い呼吸をしながら、長い長い血統の歴史の間、閉じ込められ続けた意識も呼吸に合わせて大きく吐き出そう。大きく吐き出して、そして新しく生まれ変わった宇宙の意識を吸い込もう。新しい霊を受け取って初めて、人間は霊に目覚める。