2014年1月12日日曜日

2014年経済動向

株価が跳ね上がっている。DOWは史上最高値をつけて16000ドル越えとなっている。資産バブルの発生、崩壊、金融危機というサイクルはバブルである以上確実に起こる。バブルであるかどうかは実体経済と金融の乖離が大きいかどうかで決まってくる。実体経済は物価であり物価は現実だ。金融経済は将来的希望的価値であり、それは願いであり理想であり更に妄想だ。理想の範囲であればまだしも、妄想圏にはいると完全にバブルだ。バブルをバブルでなくすためには現実を妄想である希望的価値にまで膨らませなければならない。資産と物価を連動させればバブルとはならないのだが、物価も勿論上がっているが、株価の跳ね上がりとは比べ物にならないのでバブルだ。それも巨大バブルだ。アメリカはITバブル、不動産バブル、そして株バブルと続いているけれども、ITバブル崩壊の時その影響を実体経済に及ぼさないようにする為、即不動産バブルを発生させてそこにITバブル崩壊のつけを吸収させた。よってITバブルより不動産バブルの方が大きい。更にサブプライム問題で不動産バブル(住宅バブル)が崩壊する時は、政府はドルの大放出に打って出て天文学的な負債を穴埋めした。と言うか蓋をしておいて見えないようにしている。金融緩和策は今も続いていて膨大なドルを投入し続けているが、行き場をなくしたこの膨大なドルが株価に流れ込んできて、その結果が株バブルになっている。よってITバブルのつけを不動産バブルで肩代わりさせ、しかし本来バブルでつけは片付かず更なるつけが増したのを株バブルに負わせている。ようするにバブル崩壊と金融危機を三段階バブルで後回しした格好になっている。この株価バブルはフルスロットルバブルだ。株価高で資産価値の上昇だけが目に入っているが、一方の資産は一方では負債であって持っている資産はどこかの誰かが同じ量の負債を抱えているから資産であり、負債のない資産はなく資産が上昇すれば負債も大きくなっている。景気は気分というベクトルであって資産価値が買いに動いていれば上向きで膨らみ、売りに動けば下向きで萎む。売らなければいいと言うことだが、売らない限りは金融という妄想のままで、売ってこそ実体として現実化できる。だから必ず売りの局面に出る。売りの局面に出たら一気に下向いて萎む。それが経済の原理原則だ。このフルスロットルバブル、巨大オバケバブルの売りの局面は必ず年内に起こる。経済が奈落の底に落とされる。

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