性相的な目的は全体のためにあり、形状的な目的はそれ自体のためにあるもので、前者と後者は、原因的なものと結果的なもの、内的なものと外的なもの、主体的なものと対照的なものという関係をもっている。それゆえに、全体的な目的を離れて、個体的な目的があるはずがなく、個体的な目的を保障しない全体的な目的もあるはずがない。したがって、森羅万象の被造物は、このような二重目的によって連帯しあっている一つの広大な有機体なのである。(第三節創造目的より)
我々の目指すところは何処でしょうかと尋ねた時、上司から全体目的として云々と言う言葉が返って来た。懐かしい響きがあるけれど、内の組織にこの言葉が生きているだろうか。グループに対する天の願いがこうである、と受け取って打てば響くような共鳴体にそれぞれがなっているだろうか。み言から察するに、グループと言う存在に於いてもグループ自身の全体的目的があり、そして個体的目的があると言うことになる。御父様に喜んでもらえるような企業体として世界に展開していく、という内容はグループに取って形状としての個体的目的と見るべきだろう。全体的目的とはその個体的目的をグループの在るべき姿たらしめる為の内的あるべき姿と捉えればいいと思う。この世でもミッションステートメントであるとか社訓であるとかが、内的目的即ち全体的目的の類だと思う。それでは改めて我々グループの全体的目的とはなんだろうか。御父様の願いに応えたいと思えるのは素晴らしいことではあるけれど、それぞれの責任者で信仰観に違いがあるので、形としては同じものを目指していても一つになることができない。グループとしての全体的目的、全体的信仰観というものを押さえておく必要がある。恐らくそこを曖昧にしてきたツケがグループの真の一体化を阻むものとなっていると思う。み言という人間の内的在り様としては最高の教科書を頂いた為に、グループの目指すところもそれでという思いがあるのだろうけれど、み言の説く内容はあまりにも深く広い。深すぎて広すぎて、理解に劣る者には曖昧なものとなってしまう。グループに於ける全ての業務を行うに当たって、全体目的の題目が動機付けとなるよう、全ての判断に全体目的の題目が活きて働くような内的内容となるべきだ。全体的目的を共有したいと思う従業員の数と、思いに対する熱の度合いがそのグループの個体的目的達成のための推進力となり、グループの企業文化になると思う。
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