天国とは個性を完成した一人の人間のような世界である。人間に於いて、その頭脳の縦的命令により四肢五体が互いに横的な関係をもって活動するように、その社会も神からの縦的命令によって互いに横的な紐帯を結んで生活するようになっているのである。 (終末論より)
御父様の願いが本部に届き、本部の願い(方針)が各部署に届き、各部署の方針で店が動き、、、。御父母様との距離がありすぎて願われる数字と形は伝わるけれど、お父様の想いなり理想に対する熱いものはそのまま伝わっては来ない。伝言ゲームのように意味合いだけでも下々に伝わればいいほうだろう。今までのピラミッド組織体制がこれから通用するだろうか。日本の活動体制がカリスマ的責任者の存在により強力なピラミッドを築き上げ、細胞である兄弟の意識を中心者の色一色に染められ、正に中心者が四肢五体である我々の頭脳であって兄弟一人一人の頭脳は中心頭脳の神経系統の役割のみだ。日本民族の結束力が遺憾なく発揮された。アメリカに来てからも日本兄弟の在り様は、日本と同じようにピラミッドに溶け込んで歩んできた。それがいいとか悪いとかという思考を始めるられるのは、そのピラミッドから除外されてからのことで、溶け込んでいる以上有り得ない。他の兄弟からすればその組織が異常に映ったのも事実だろう。故郷帰還の話が御父様の口から発せられて、ピラミッドは崩れ始める。多くの兄弟で支えられていた現場から、ある時点でまとまった兄弟が抜け落ちていった。現場は相当な混乱を見せ、その影響は直接営業に響く。あの状況で店を続けることができたこと自体が奇跡と言っていい。本部に頼ろうとも何が出来る訳でもない。各現場に任せる以外方法はなかった。一ドル紙幣のように、ピラミッド上位三角部門からの乖離が始まる。ちょうど酒が血族集合魂からの独立を促したように、御父様の一言が組織結合としての上からの牽引力を融解させる。糸の切れた凧状態の店もあったのかも知れないが、本部べったりの在り様から否応無く各現場に権限が移された事で間違いなく居残った店は内的霊的に成長した。自由に采配することで、行動一つ一つに意義付けが出来た。訳も解らずやっていた頃とは雲泥の差がある。自我がしっかり肉体に根付いた今、再び神霊を求めていく人類理想があるように、独立店の立場で下界に築いてきた内外の叡智を、再び天に繋げる理想と願いを受け取っている。
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